マイナポイント第2弾の申し込みがスタートしています。最大で2万円分、第1弾を受け取った方でも最大1万5000円分を受け取ることができます。今回は、マイナポイントを受け取る条件や6月末より申し込みがスタートした健康保険証の利用登録、公金受取口座の登録方法についてお話しします。
マイナポイント第2弾を受け取る条件は?
2022年よりスタートした「マイナポイント第2弾」では、マイナンバーカードを取得して、条件を満たした場合に最大で2万円分のポイントがもらえます。手に入れたポイントは、キャッシュレス決済で利用できます。
マイナポイントをもらうための条件は、三つあります。
<1>マイナンバーカードを新規に取得する(最大5000円相当)
マイナンバーカードを新規に取得した人は、指定のキャッシュレス決済を使ってチャージ・買い物をした場合に、チャージ・買い物金額の25%(最大5000円相当)のポイントがもらえます。つまり、2万円分のチャージ・買い物で上限の5000円相当のポイントがもらえることになります。なお、「マイナポイント第1弾」を受け取った人は対象外です。
<2>健康保険証としての利用登録を行う(7500円相当)
健康保険証としての利用登録を行うことで、7500円相当のポイントが受け取れます。すでに健康保険証としての登録を行った人も付与の対象です。
<3> 公金受取口座の登録を行う(7500円相当)
公金受取口座とは、給付金や年金、児童手当などを受け取る金融機関の口座のこと。公金受取口座の登録を行うと、7500円相当のポイントが受け取れます。
<1>のマイナンバーカードの新規取得によるマイナポイントの受け取りに加えて、6月末から<2>の健康保険証としての利用登録、<3>の公金受取口座の登録がスタートしました。
健康保険証・公金受取口座の登録方法は?
マイナポイント第2弾の申込みは、お手持ちのスマホ・パソコンからできます。申し込みに必要なものは、
・マイナンバーカード
・数字4桁のパスワード(マイナンバーカード取得時に設定したもの)
・決済サービスのID・セキュリティーコード
です。
また、スマホの場合は「マイナポイント」アプリをインストールしていること、パソコンの場合は「マイキーID作成・登録準備ソフト」をインストールし、対応のICカードリーダライターを用意することが必要です。スマホの方が簡単に手続きできるのでおすすめです。
私は、マイナポイント第1弾をPayPayで受け取っています。今回はさらにマイナポイント第2弾として、「健康保険証登録」「公金受取口座登録」の計1万5000円分をスマホで受け取る手順をご紹介します。
マイナポイントを受け取る手順
<1>総務省のマイナポイントのサイトから手続き開始

総務省のマイナポイントのサイトにアクセスし「申込みをはじめる」から手続き開始。画面の指示に従って操作をすれば、簡単に行うことができます。マイナンバーカードをスマホで読み取るときは、マイナンバーカード取得時に設定した数字4桁の暗証番号を入力し、マイナンバーカードをスマホの読み取り部に当てて読み込ませます。
<2> 受け取るマイナポイントを選択する

「健康保険証としての利用申込み」7500ポイントと「公金受取口座の登録」7500ポイントのところにあるチェックボックスにチェックを入れ、画面下側にある「2つ選んで次へ」のボタンを選択します。私はマイナポイント第1弾(マイナンバーカードの新規取得)5000ポイントはすでに受け取っているので「対象外」と表示されます。
<3>マイナポイントを受け取る決済サービスを確認

マイナポイントを受け取る決済サービスは、原則としてマイナポイント第1弾と同じにする必要があり、変更できません。例外的に、LINE Pay、メルペイ、PASMOなど、すでにマイナポイントの申込みの受付や付与を終了した決済サービスを利用していた場合は、別の決済サービスが選べます。マイナポイントを受け取る決済サービスを確認し、「OK」を選択します。
<4> 決済サービスの情報を入力

指示に従って、決済サービスの情報を入力します。ここで入力する情報は、選択した決済サービスにより異なります。
PayPayの場合「決済サービスID」と「セキュリティコード1」という情報を求められました。決済サービスIDとセキュリティコード1は、PayPayのアプリを起動し、トップページにあるマイナポイントのアイコン→「新しい特典を一括で申し込む」→「決済サービスIDを使って申し込む」と選択すると表示されます。これらの情報に加えて電話番号の末尾4桁を入力し、「次へ」を選択します。
<5> 内容・利用規約の確認を経て、申し込み完了
ここまでの申し込み内容や、マイナポイントの利用規約・健康保険証の利用規約などが表示されるので、確認後「同意して次へ」「同意して申込む」を選択すれば、申し込み完了です。
公金受取口座については、マイナポータルのアプリを起動し、ログインをします。ログインには、マイナンバーカードと数字4桁の暗証番号が必要です。ログイン後「公金受取口座の登録・変更」を選択。その後、氏名・生年月日・住所などの情報と公金受取口座として登録する口座の銀行名、支店名、口座番号を入力していきます。氏名などはマイナンバーカードを改めて読み込むことで、自動的に入力されます。氏名のカタカナや電話番号、メールアドレスなどを入力します。
公金受取口座は1人1口座、本人名義の口座のみ登録できます。全て入力し、利用規約やプライバシーポリシーに同意して登録すれば、公金受取口座の登録が完了します。
操作自体は5分~10分程度で終了します。なお、スマホ・パソコンで手続きが難しい場合は、全国に約7万か所ある「マイナポイント手続スポット」でも手続きができます。市区町村の窓口、郵便局、コンビニ、スーパーなどに用意されていますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
マイナンバーカードの申請期限・マイナポイントの申込期限に要注意!
今回お話ししたように、マイナポイント第1弾でマイナンバーカードを取得し、マイナポイントを受け取った方でも、マイナンバーカードの健康保険証としての利用登録と、公金受取口座の登録が完了すれば、合計1万5000円分のマイナポイントが受け取れます。
ただし、注意したいのがマイナンバーカードの申請期限とマイナポイントの申込期限です。
まだマイナンバーカードを取得していない方がマイナポイントを受け取りたい場合は、2022年9月末までにマイナンバーカードを申し込む必要があります。また、マイナンバーカードを取得していても、2023年2月末までにマイナポイントを申し込まないとマイナポイントが受け取れません。
総務省は、7月26日から9月上旬にかけて、マイナンバーカードをまだ持っていない人に順次、QRコード付きの申請書を送付するとのこと。申請書のQRコードをスマホなどで読みとることで、役所に行かなくてもカードの申請をすることができます。ポイントをもらい損ねることがないよう、早めに手続きしましょう。
- 高山一恵(たかやま・かずえ)
- ファイナンシャルプランナー
慶應義塾大学卒業。2005年に女性による女性のためのファイナンシャルプランニングオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画。2015年から株式会社Money&Youの取締役。結婚、出産、夫の転勤など人生に多くの転機が訪れる女性にこそお金の知識が必要と考え、講演、個人マネー相談のほか、雑誌の記事執筆やテレビ番組出演など精力的に活動している。著書に、「ゼロから始めて2時間で一生困らないマネープランができる本」(彩図社)など。
高山一恵さんと頼藤太希さんの共著「1日1分読むだけで身につく お金大全100」(自由国民社)が出版されました。お金の節約、税金・社会保険から、クレジットカードやスマホ決済の取り入れ方、お金の増やし方の基本と投資商品の選び方まで、わかりやすく解説しています。楽天ブックスなどで注文できます。
