ママが働く理由はね…子どもに伝えたい「お金のため」以外の目的

コロナ下での夏がまたやってきました。今年こそ、子どもたちが思いっきり、友達と遊べることを願う日々です。

さて、マザーネットでは、毎年夏休みに、小・中学生の子どもたちに自然体験をしてもらう場を提供しています。私はその時に「お母さんはどうして仕事をしているの?」という質問をするようにしています。すると返ってくる理由はこうです。

「お母さんが働いているから、この服が着られる」
「たまに外食できるのは、お母さんが働いているから」
「お母さんが働いていなかったら、マンションのローンを払えなくて出ていかないとだめらしい」

見事に理由は「服」、「外食」、「家」の三つなのです。

子どもたちのお母さんに同じ質問をすると、「自分がデザインした服で、みんなを幸せにしたい」「働き続けることで、後輩たちが働きやすい社会をつくりたい」などと答えてくれます。子どもたちが理解しやすいように、衣食住に結びつけて話しているようですが、本当は「お金のため」以外の理由もあるのです。

自分と社会、二つの視点が両立を支える

仕事と子育ての両立に悩んでいる方は、ぜひこうした「働く理由」を考えてみてください。「自分にとっての理由」と「社会にとっての理由」です。「自分にとっての理由」には、「仕事が好き」「人と接することが得意なので、その能力を生かして、お客様を元気にしたい」「収入を子どもの教育費にあて、いろんな選択肢を持てるようにしたい」などの声が寄せられます。

「社会にとっての理由」は、「考えたことがなかった」という方も多いのですが、「後輩たちのロールモデルになれればうれしい」「働くことで納税できるので、国のためになる」などがあります。

心の中に二つの働く理由を持っておくと、心が安定し、何か壁にぶち当たった時、乗り越えていける方が多いように思います。すぐには見つからないかもしれませんが、考える習慣をつけてみてください。

タイミングとしては、子どもが小さい時には、年に4回をお勧めしています。自分や子どもの状況によって、理由が変わることがあるからです。あらかじめ、日を決めておくと良いでしょう。例えば、1月1日、4月1日、7月1日、10月1日など。意外と自分で考えた理由を忘れてしまうこともあるので、スマホや手帳に記入しておき、振り返ってみましょう。理由が安定してきたら、年に1回でも大丈夫です。自分や子どものバースデーでもいいですね。

子どもたちが働く理由を見つけにくい時代です。大学で授業をしていると、「親がなぜ働いているのか、聞いたことがない」という学生がほとんどです。自分が思う理由をそのまま伝えることが、将来、子どもたちが働く理由を見つけるきっかけになると思うのです。赤ちゃんの頃から話してあげてください。まだ、言葉として伝わらなくても、きっと心に届いていると思うのです。

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「子育て応援団」のコーナーでは、子育て支援の専門家や医師、タレントらがリレー方式で、働きながら子育てをするママやパパに向け、元気が出るメッセージや日々の暮らしに役立つ知識を盛り込んだコラムを掲載しています。

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