業務時間外の電話がストレス…「つながらない権利」の主張は

読売新聞夕刊の「OTEKOMACHI」のページと連動し、「モヤモヤ・健康編、働き方編」として、働く女性の仕事や健康に関する悩みに専門家が答えます。

新型コロナウイルス禍でテレワークが定着し、勤務時間外でも会社からの電話などに対応する機会が増えました。ストレスを感じますが、「つながらない権利」を主張するのは気が引けます。どうすればいいのでしょうか。良い対処法を教えてください。

予防線張る努力を

テレワークの普及で、ついつい「つながり過ぎ」ていますよね。仕事とプライベートの線引きの難しさを巡る相談が増えています。

こうした中で、「つながらない権利」が注目されるようになりました。欧州を中心に確立された権利で、従業員が勤務時間外に仕事上の電話やメールなどへの対応を拒否することを保障します。厚生労働省も、テレワークの適切な導入などに関する指針で「時間外のメール送付の抑制」などを示しています。

とはいえ、日本の企業風土には勤務時間外の業務連絡に抵抗感がない傾向があり、人事評価を気にして対応してしまう人も多いのではないでしょうか。そこで、自身の努力で予防線を張っておく必要があります。例えば、期限の決まった書類などは、数日前倒しで提出すれば、上司も余裕を持って確認でき、時間外に問い合わせを受けるリスクを減らせます。業務の進行状況や取引相手の連絡先、関連資料などについて、上司や同僚と情報共有するのも手です。

職場の同僚と業務の改善策について話し合い、例えば、取引先からの緊急連絡には輪番で対応するといった方法を、上司に提案してはどうでしょうか。より良い働き方を目指して社員側から提案することも大切だと思います。

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出口 裕美
出口 裕美(でぐち・ひろみ)
特定社会保険労務士

1978年、栃木県生まれ。2001年に中央大を卒業後、社労士事務所での勤務を経て、04年に開業した。10年以上前からのテレワーク経験などを生かした、多様な働き方に詳しい社労士として活躍している。社会保険労務士法人出口事務所(東京)の代表社員を務める。

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