食べたことを忘れる父70歳…「老化」か「認知症」か受診すべき?

読売新聞夕刊の「OTEKOMACHI」のページと連動し、「モヤモヤ・健康編、働き方編」として、働く女性の仕事や健康に関する悩みに専門家が答えます。

70歳の父は、最近もの忘れがひどくなってきました。同じ内容の話を何回も繰り返したり、人の名前を忘れてしまったりします。朝ごはんを食べたのに、食べたことを忘れていることもあります。認知症なのかもと心配していますが、受診した方がいいのでしょうか。

早期受診 進行緩やかに

もの忘れには、「老化によるもの忘れ」と、「認知症によるもの忘れ」があります。

人の名前が出てこないとか、朝ごはんに何を食べたか思い出せないというのは、老化によるもの忘れでよくみられます。しかし、朝ごはんを食べたという行為自体を忘れてしまう場合は、認知症によるもの忘れの可能性があります。

認知症が疑われる場合は、早めに受診することをお勧めします。認知症であれば、早期の診断や治療などによって進行を緩やかにできることもあります。認知症の前段階の軽度認知障害(MCI)であれば、認知症への進行を抑制できる可能性もあります。

まずは、かかりつけ医に相談してみてください。どこに行けばいいかわからない場合は、自治体の地域包括支援センターに相談してみてください。適切な医療機関を紹介してくれるでしょう。

認知症にはいくつかの種類がありますが、最も多いアルツハイマー型や、レビー小体型には、症状を緩和する薬もあります。

家族の接し方も大切です。同じ話を何度も繰り返す時、否定すると嫌な気持ちになり、症状の悪化に影響する場合もあります。難しいかもしれませんが、初めて聞いたように対応するのもよいでしょう。

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浦上克哉
浦上 克哉(うらかみ・かつや)
鳥取大学医学部保健学科認知症予防学講座(寄附講座)教授

1983年、鳥取大医学部卒。同大医学部脳神経内科講師、同大医学部保健学科生体制御学講座環境保健学分野・教授などを経て、2022年4月から現職。専門はアルツハイマー型認知症など。主な著書に「認知症予防で運転脳を鍛える」「科学的に正しい認知症予防講義」などがある。

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