銀行はどうやって選ぶ? メインバンクとサブバンクの選び方

働き女子ともなると、既に一つや二つの銀行口座を持っている方がほとんどでしょう。とはいえ、よく吟味して銀行を選んだというよりは、「会社の給与振込口座に指定されていた銀行だったから」「近所の銀行だったから」といったような理由で口座を作った方が多いのではないでしょうか。そこで、今回はイマドキの事情も踏まえた銀行選びのポイントについてお話しします。

メインバンクとサブバンクの二つを用意

そもそも銀行口座は、最低二つを用意しましょう。ひとつはメインバンクとして利用する生活費口座です。もうひとつは、サブバンクとして利用する貯蓄口座です。

生活費口座ではまず、毎月のお給料や報酬などを受け取ります。そして、家賃や住宅ローン・水道光熱費・スマホ代・保険料・クレジットカードの引き落としなど、口座引き落としになるものはすべてこの生活費口座から引き落とされるようにします。「家賃はA銀行、水道光熱費はB銀行、スマホ代とクレカ代はC銀行……」などとなっていると、入出金の管理もややこしくなりますし、合計でいくら支払っているのか、支出が見えにくくなってしまいます。もしばらばらになっているなら、面倒でも生活費口座にまとめましょう。また、食費や雑費などの生活費は生活費口座から引き出して使うことになります。

貯蓄口座には、先取り貯蓄で取り分けたお金を入れます。メインバンクからサブバンクにお金を移すときにはあらかじめ、給料日の翌日などに自動振替で一定金額を移動できるようにしておきましょう。そうすることで、自動的にお金を移動できて楽ですし、強制力も働きます。きちんとまる感覚ができたら、ここから自分なりに応用して目的別の口座を作ったり、投資用の口座を作ったりしてもよいでしょう。

メインバンク、サブバンクと口座を複数持つことは、リスク回避の観点からも有効です。銀行の破綻とまではいかなくても、ATMのシステムトラブルによって一時的に預金が引き出せないということもあります。複数の銀行に預金があれば、こうしたリスクは回避できます。

とはいえ、口座を作りすぎると管理が面倒ですし、使わない口座を放置してしまうと、休眠口座のように手数料がかかってしまうことも。使わない口座は解約しましょう。

給与振込口座で生活費を管理

カフェで電話する営業ウーマン
写真はイメージです。

メインバンクは上記でお話しした通り、生活費口座として利用する口座ですが、メインバンクはどのように選べばよいのでしょうか?

メインバンクは生活費口座として利用するので、お金の出し入れも多くなります。ですから、家や会社の近くに店舗があるなど、利便性を重視して選びたいものです。

会社から給与の振込先口座として、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行などの大手都市銀行やゆうちょ銀行を指定されている方は少なくないと思います。その点、大手都市銀行もゆうちょ銀行も全国に支店が展開されているので、生活費口座として利用するには便利でしょう。

ただし、最近は、多くのネット銀行がコンビニのATMや都市銀行、ゆうちょ銀行などのATMと提携しています。また、条件を満たせば、ATMの入出金手数料や振込手数料がお得になるネット銀行も少なくありません。ですから、給与振込口座を自由に選べる場合には、ネット銀行も含めて検討を。また、大手都市銀行でお給料を受け取り、ネット銀行の自動振替サービスを利用して、ネット銀行に資金を移し、ネット銀行をメインバンクとして利用するという方法もあります。

サブバンクは証券連携のあるネット銀行を

次にサブバンクですが、サブバンクは主に貯蓄用口座として利用します。大手都市銀行の金利は押しなべて低い状況にありますから、貯蓄用口座として利用するなら、金利が高いネット銀行がおすすめです。さらに、一歩進んで投資まで考える場合には、証券会社と連携しているネット銀行を選ぶと便利です。

金利が高く、証券会社の連携までを考えると、楽天銀行が使い勝手が良いでしょう。現在、メガバンクの普通預金の金利は、年0.001%ですが、楽天銀行の普通預金の金利は年0.02%。また、楽天証券の口座連携サービス「マネーブリッジ」を利用することで、普通預金金利が年0.1%(税引き前)にアップします。住信SBIネット銀行でも同じSBIグループのSBI証券の口座と連携するサービス「ハイブリッド預金」の利用で年0.001%の普通預金金利が年0.01%(税引き前)にアップします。

また、楽天銀行や住信SBIネット銀行に加えてイオン銀行などは、毎月の口座残高または取引件数に応じてステージが決定。上のステージになるほど、金利アップやATMの入出金手数料や振込手数料が無料になる回数が多くなります。

他にもサブバンクを選ぶ際には、メインバンクと相性の良い銀行かどうかも重要です。お金の資金移動がスムーズにでき、振込手数料が無料になる銀行同士であれば、メリットは大きいでしょう。

銀行選びは、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要。すでに銀行口座を持っている方は、これを機会に見直しをしてみてくださいね。

高山一恵さん
高山一恵(たかやま・かずえ)
ファイナンシャルプランナー

 慶應義塾大学卒業。2005年に女性による女性のためのファイナンシャルプランニングオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画。2015年から株式会社Money&Youの取締役。結婚、出産、夫の転勤など人生に多くの転機が訪れる女性にこそお金の知識が必要と考え、講演、個人マネー相談のほか、雑誌の記事執筆やテレビ番組出演など精力的に活動している。著書に、「ゼロから始めて2時間で一生困らないマネープランができる本」(彩図社)など。

高山一恵さんと頼藤太希さんの共著「1日1分読むだけで身につく お金大全100」(自由国民社)が出版されました。お金の節約、税金・社会保険から、クレジットカードやスマホ決済の取り入れ方、お金の増やし方の基本と投資商品の選び方まで、わかりやすく解説しています。楽天ブックスなどで注文できます。

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