横澤夏子、娘2人の泣き声がカエルの大合唱に聞こえるわけ

我が家には2月に2歳になった娘と、昨年10月に生まれた5か月の娘がいます。2人の育児は想像以上に大変でした。

手が足りない。その一言に尽きます。でも長女が生まれた時より精神的に落ち着いている部分もあります。それは第2子出産後に看護師さんのこんな言葉があったからです。「今から母子同室になりますが、限界になる前に赤ちゃんを新生児室に連れて来てくださいね」

限界になる前に頼っていいんだ。甘えていいんだと、ほっとしました。

第1子の出産も同じ病院だったので、きっと看護師さんは言ってくれていたはず。でも、「私がやらなきゃいけない」「病院で甘えていたら、この先何も出来なくなる」と気を張っていて、何の言葉も頭に入って来なかったんです。そして、「どうしよう、どうしよう」と一人病室で泣いて、看護師さんは来てくれるのに恥ずかしくて相談もできない。授乳がうまくいかない、眠れない、なんか悲しい……。「そんなことで悩んでいるなんて私だけだ!」と、とことん自分を追い詰めていました。

退院して1か月後の助産師訪問で、「看護師の皆さんが心配していましたよ」と言われ、しっかりバレていたことを知り、素直に助けてもらえばよかったと後悔しました。「私はこんなもんじゃない! 限界になるまでまだ頑張れる」と無駄な過信が邪魔して頼れずにいました。限界になる前に頼ることが出来たらどれほど楽になれたか。頼られた側も、限界を超えて大爆発した状態よりもケアはしやすいはず。1人目を産んで周りが何も見えない状態の私には全く気付けないことでした。

2人目を産んで気付いたこと

今はもう、「ホルモンバランスのせいだ」と開き直ることができます。看護師さんの一言のおかげで、入院中は次女を新生児室に預けて自分がしっかり回復することに重きを置けました。堅苦しく言っていますが、ただぐっすり寝ただけです。最近は娘2人が同時に泣いていると、地元新潟の田んぼにいるカエルの大合唱に聞こえてきます。子どもが泣きやまないと、全否定された気持ちになって落ち込んでいた私が、2人目を産んでやっと開き直る力と甘える力を身に付けることが出来ました。

1人目を産んだ時に甘えられなかった実母にも、2人目の産後来てもらうように頼めた私は成長している。「何事も限界になるまで頑張らなくていい」「勇気がいることだけど、限界になる前に助けを求める力をつけよう!」。そう思えるようになったのはほんの最近ですが、こうして子どもと共に母としての私も育っている気がします。

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「子育て応援団」のコーナーでは、子育て支援の専門家や医師、タレントらがリレー方式で、働きながら子育てをするママやパパに向け、元気が出るメッセージや日々の暮らしに役立つ知識を盛り込んだコラムを掲載します。

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子育て相談コラムを担当するタレントの横澤夏子さん
横澤 夏子(よこさわ・なつこ)
タレント

1990年生まれ。新潟県糸魚川市出身。吉本興業の養成所「NSC東京校」に15期生として入学。2児の母。身近にいる様々な女性を観察して作った細か過ぎるモノマネ芸「ちょっとイラッとくる女」シリーズや「トゥーマッチな音楽の先生」で注目を集める。『R-1ぐらんぷり』では、2016年から2年連続で決勝に進出。著書に「追い込み婚のすべて」(光文社)がある。

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