アイリスオーヤマ 未知なるニーズに気づくと家電はもっと便利になる

自分らしく生き生きと働く女性たちが、ポジティブな気持ちになれたり、仕事の役に立ったりする「ハッピーアイテム」を紹介します。

筒泉つつみ佳菜子(26)
家電開発部生活家電課オフィス・乾燥機チーム リーダー

自分の使いやすいように、既製品をカスタマイズすることが好きです。高校生のころ、既製のプラスチック定規に1センチごとに切り込みを入れました。罫線けいせんのない紙に書いた文字が曲がっていくのが嫌で、罫線を自分で引いてから文字を書いていました。いちいち1センチごとに印を付けるのは手間がかかります。そこで手製の印付きの定規を使うと作業の時短になり、とても便利でした。

ふとん乾燥機で終わらない、ふとん乾燥機

ふとん乾燥機、ドライヤー、掃除機など幅広く担当しています。企画立案、デザイン、製造ライン、商品化まで全体の工程を見て、それぞれの専門部隊をくまなく走り回って、アイデアを形にしていく仕事です。

入社2年目で、おしゃれで使い勝手のいいふとん乾燥機を提案しました。女性の一人暮らしをイメージし、木目調で仕上げました。表面をあえて凹凸にし、木目のさわり心地にもこだわりました。ふとんを乾燥するだけでなく、洗濯物に風を当てたり、足元を温めたりできる機能を加えました。

アイリスオーヤマの布団乾燥機を開発する筒泉さん。ホースの使い方を説明してくれました。

毎週月曜に新商品の開発会議があります。商品開発に関わるあらゆる部門の責任者が一堂に会し、情報を共有することでスピーディーな商品化を実現しています。社長も同席するため、社長決裁を得る唯一の機会。開発担当者は5分程度のわずかな時間で新商品のコンセプトや魅力を伝え切らなければいけません。

この会議でふとん乾燥機の試作品をプレゼンテーションする直前、電源装置の設定を間違え、電源を入れたとたんに「バチーン」となって壊してしまいました。製品のアイデアやコンセプトを理解してもらえ、商品化を実現できましたが、実際の動作を見てもらうことができなかった記憶が悔しさとともに今でもよみがえります。

アクティブな方が生きやすい

インダストリアルデザイナーを目指し、大学では工学部のプロダクトデザインを学びました。入学時に、製図セットの一つとして両親が買ってくれた15センチの小さな金尺は、今でも、お守りのような存在。手に収まるサイズ感が落ち着きます。

普段から気になると、つい身近なものの長さを測って大きさの感覚を身につけるようにしています。「これは作りやすそう」と開発者目線で考えてしまうことが増え、そのたびに、ユーザー目線で考えるように気持ちを改めます。

休みの日は美術館や家電量販店に行き、インプットを心がけています。多くの人と出会い、色々な場所へ行き、できるだけたくさんのものに触れ、幅広い視点で物事を見られるようになりたいと思っています。じっと考えこんでいるより、アクティブな方が私は生きやすいと感じています。

「めっちゃかっこいいやん!」

スピーディーな商品開発はアイリスオーヤマの大きな強みです。短期間に多くの製品を生み出せることは、開発者のやりがいの一つです。ものづくりの知識や経験が浅く、製造や開発に携わる多くのスタッフを率いて旗振りをするのは大きなプレッシャーが伴います。

私が立ち止まってしまえば、プロジェクトが止まってしまいます。常に進み続ける精神力・集中力とモチベーションを維持しなければなりません。追い詰められるほど燃えるタイプ。「こんなにぎりぎりの状況でも、やり遂げられたらめっちゃかっこいいやん!」と自分を鼓舞します。アイリスオーヤマの布団乾燥機を開発する筒泉さん

「こう使ってほしい」と思って開発したのに、それが利用者に伝わらないことも少なくありません。通販サイトのレビューで、私たちが意図した使用方法に満足したことが書かれているのを見ると、「良かった!」と心の中でガッツポーズをします。

取り返しのつく失敗は恐れず、とにかく前に進みたいと思っています。みんなを前にむかせる推進力でありたい。

(読売新聞メディア局 渡辺友理)

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