痩せたら生理が来ない…ダイエットを続けるのは危険?

読売新聞夕刊の「OTEKOMACHI」のページと連動し、「モヤモヤ・健康編、働き方編」として、働く女性の仕事や健康に関する悩みに専門家が答えます。

30歳代になり、若い頃のようには体重が落ちなくなったと感じています。筋トレやウォーキングなど運動をするだけでは成果が出ません。食事の量を少なくしたら、体重は減ってきたのですが、生理が来なくなってしまいました。このままダイエットを続けるのは危険ですか。

適正体重に戻す

正常な月経の周期は25~38日で、3か月以上月経が止まった状態を無月経といいます。ダイエットでBMI(体格指数)が18.5未満の「やせ」になると、無月経になりやすくなります。

月経は、脳からの指令を受けて卵巣からエストロゲンなどの女性ホルモンが分泌されることにより起こります。しかし、食事を制限してエネルギーが不足し、体重が減少すると、脳がホルモン分泌を抑える指令を出します。その結果、卵巣からの女性ホルモンの分泌量も減り、無月経になります。無月経になると、排卵も止まることが多く、排卵が回復しないままでは、自然妊娠は難しくなります。

エストロゲンには、骨量を増やす、血管をやわらかくして血圧を下げる、自律神経の働きを調節する――などいろんな働きがあります。エストロゲンの低下が続くと、若い女性でも骨密度が低下して骨折しやすくなります。うつ病や、動脈硬化が進んで、脳 梗塞こうそく や心筋梗塞になるリスクもあります。

無月経が長引くと、こういった健康被害が生涯にわたって起きやすくなります。自分の大切な体を守るために、適正体重に戻すことが重要です。最低でもBMI18.5以上を目標にしましょう。不安なことがあれば、婦人科医に相談してください。(東大病院女性診療科・産科助教 能瀬さやかさん)

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能瀬 さやか
能瀬 さやか(のせ・さやか)
東大病院女性診療科・産科助教

2003年北里大学医学部卒業後、同愛記念病院で研修。2006年東京大学医学部産婦人科学教室入局。国立スポーツ科学センター勤務などを経て、2017年より東京大学医学部付属病院女性診療科・産科助教、同センター婦人科非常勤などを務める。専門は生殖内分泌、女性医学、女性スポーツ医学。

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