母が「がんと診断された」と動揺 遠方に住む娘はどうすればいい?

読売新聞夕刊の「OTEKOMACHI」のページと連動し、「モヤモヤ・健康編、働き方編」として、働く女性の仕事や健康に関する悩みに専門家が答えます。

実家の母から「がんと診断された」と連絡がありました。ひどく動揺していて、今後の治療に悩んでいるようです。私は働いていて、遠方に住んでいるので、頻繁に会いに行くのは難しい状況です。母のことが心配で仕事が手に着きません。私は何をしてあげられるでしょうか。

できることから支える

心配ですね。がんの診断後は、気持ちが落ち込んだり、不眠や食欲不振など、心身に不調を来す人が多いです。また、お母さんもあなた自身も、その時々で気持ちが変化し、戸惑うこともあるかもしれませんが、お互いの気持ちを正直に伝えることで、少しずつ理解し合えるようになります。あなたがいてくれることが大きな支えになります。「うまくサポートできるか」と過度に不安にならず、できることから始めましょう。

次に、情報とうまく付き合いましょう。がんの治療では、「標準治療」が重要なキーワードです。科学的根拠に基づいた、現在の最良の治療を指します。信頼できる情報か迷ったときは、全国のがん診療連携拠点病院などにある「がん相談支援センター」に相談してください。誰でも利用できます。「がん情報サービス」も参考になります。

最後にあなた自身をいたわることを忘れないでください。患者さんの家族は「第二の患者」ともいわれます。お母さんを支えるためにも、周囲の力を借りることはとても大切です。お母さんの主治医や看護師に自分のつらさや困っていることを相談してもいいです。一人で抱えず、打ち明けてください。(国立がん研究センター中央病院  精神腫瘍科長・松岡弘道さん)

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松岡 弘道
松岡 弘道(まつおか・ひろみち)
国立がん研究センター中央病院 精神腫瘍科長、心療内科専門医、緩和医療専門医、がん薬物療法専門医、日本サイコオンコロジー学会の登録精神腫瘍医。2002年、奈良県立医科大医学部卒業。同大付属病院、関西医科大病院、近畿大学病院、オーストラリアの緩和ケア臨床研究グループで客員教授などを経て、2020年7月より現職。現在、国立がん研究センター中央病院で通院中の患者、家族を対象に、毎週月・水曜日に精神腫瘍科専門外来をおこなっている。

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