2022年の手帳はどれがいい? 自分にぴったり合うのを選ぶコツ

日々のスケジュールを管理する手帳。来年に向けて、文具店や書店にズラリと並ぶ季節になりました。スマホやタブレットが普及した現在でも、手帳には根強い人気があります。でも、種類が豊富すぎて、「どれを選べばいいのかわからない」「うまく使いこなせていない」と悩む人は少なくないようです。

読売新聞の運営する掲示板「発言小町」でも「手帳を選ぶ優先事項は何ですか?」という投稿がありました。トピ主「モズ」さんは、毎年、自分に合う手帳が見つからないと悩んでいます。すべて好みどおりにするのは難しく、何かしら妥協して、何冊も買い替えるそうです。何を最優先にすれば満足できるのかわかりません。そこで、発言小町に「手帳を選ぶ優先事項」を尋ねました。

デザインがステキだとテンションが上がる

発言小町では、手帳を選ぶときの「こだわりポイント」で多かったのは以下の四つです。

【1】レイアウト
発言小町では1か月のスケジュールを見開きで管理する「マンスリー」タイプへの支持が集まりました。「1か月の予定が一目で把握できる」(「三色アイス」さん)ことが魅力のようです。1週間見開きの「ウィークリー」や1ページ1日の「デイリー」など様々なタイプがありますが、「みどりや」さんは、マンスリーとウィークリーの両方があるものを選ぶといいます。「1か月を見開きでパッと見られるのと、一つの予定の細かい情報を書き込むのと分けたい」からです。左がウィークリーで右がメモページになっている「レフト式」がお気に入りだそう。

【2】サイズ
文庫本と同サイズのA6を選ぶ人が多く、さらに薄くて軽いものが好まれています。「チュン夫」さんは作業服の胸ポケットに入る、なるべく小さいサイズを選びます。昔はデザインにこだわって、革張りなどのブランド品を使っていた「グリーンピース」さん。いまは、重い荷物がつらいので、「軽さ」を重視しています。

【3】始まる曜日
手帳のスケジュール表には「日曜始まり」と「月曜始まり」があります。「東日本の民」さんの優先順位は、「日曜始まり」のもの。「どんなにステキでも日曜始まりでなければ買いません」ときっぱり。カレンダーも日曜始まりが多いので、それに合わせるという人も多いようでした。一方、土日に仕事が集中するという「ブライダル司会者」さんは、「月曜始まり」を支持します。土日が隣同士なので、見やすいという理由からですが、はずせない条件は「六曜(大安、仏滅など)が書いてあること」。なるほど、仕事内容やライフスタイルによってもこだわりが違うようです。

【4】デザイン
表紙のデザインも重要ポイントです。「見た目がすべて」さんは、見た目が気に入っていれば、「すぐ使いたい、開きたいと、テンションが上がります」といいます。使い勝手だけで選ぶと、だんだん取り出すことも面倒になるそうです。「ぎんねこ」さんは、必ず猫柄の表紙を選びます。「手帳は一年間頑張った自分へのご褒美」なのだそう。また、「バッグの中で見つけやすいから、表紙の色が鮮やかなものを選ぶ」(「とも」さん)という意見もありました。

サイズとレイアウト、条件を絞って選ぶ

手帳のこだわりは人それぞれですが、「続かない」「使いこなせない」という悩みは共通のようです。「手帳は高橋」のキャッチコピーで知られる高橋書店の広告・広報部の續橋歩つづきばしあゆみさんに手帳の選び方、使い方を聞きました。

まず、自分にぴったりな手帳を選ぶポイントをアドバイスしてもらいました。

「いくつも条件を並べてしまうと、かえって何がいいのかわからなくなります。私の場合は、まず条件を大きく二つに絞っています」と續橋さん。

(1)サイズ
家や仕事場に置いて使うなら大きいもの、バッグに入れて持ち歩くのであればA6からB6の小さ目のサイズがオススメ。

(2)レイアウト
例えば、予定だけを一覧で管理したいのであれば、月間ページのみのマンスリータイプ。書くことを楽しみたいのであれば、1ページ1日タイプや週間ブロックタイプと「何に使うか」で選ぶと決めやすいです。

高橋書店「手帳の選び方ガイド」より

「サイズとレイアウトを決めたら、ほかの要素を加えていきます。利用者の声を聞くと、モチベーションを上げるためにデザインに凝る人や、始まり月にこだわる人も多いようです。年始を新しい手帳で迎えたい人は『1月始まり』、年度初めに合わせる人は『4月始まり』ですね」

「初めて手帳を使うときは、まずマンスリータイプからスタートするといいかもしれません。1か月の予定を書くことから始めて、マンスリーでは書く場所が少ないな、もっとログやメモを残したいと思ったら、ウィークリータイプに切り替える。たっぷり書き込みたいと思ったら、メモスペースやタイムマネジメントなど、優先したい点に合わせた記入形式を選ぶ。自分の使い方に合わせて、手帳を進化させていけばいい」と續橋さんはいいます。

自分のペースで無理をしない

条件にあった手帳を新調したのに、結局続かないで途中から真っ白――という悩みはよく聞かれます。續橋さんは、「使い始めてみたら、書きたいことが多い日と書くことがない日の差があって、空欄が目立つと、だんだん使う気がうせてしまう」ことが、続かない原因の一つではないかといいます。

「大切なのは、無理に毎日書こうと思わないこと。空欄の日があっても気にしなくて大丈夫です。どうしても気になるなら、かわいいハンコを押したり、マスキングテープを使って装飾したりして、空欄を埋めてもいいでしょう。見た目も華やかになり、手帳にだんだん愛着がわいてきます。カラーペンなどを使ってイラストを描いたり線を引いたりすると、オリジナル感が出ます。自分なりのアレンジで楽しむこと、それが手帳を続けるモチベーションにもなります」

スケジュール管理だけなら、デジタルの方が便利かもしれません。でも、手帳にしかない利点もたくさんあります。續橋さんは、手帳の魅力は「見える形で残せること」と「自分の鏡であること」だといいます。「手帳にできることはスケジュール管理だけではありません。仕事の目標やアイデアを書き留めたり、情報を整理したり、書くことで考えがまとまることもあります」

また、過去の手帳を見返すと、そのとき自分が何を考えていたのか振り返ることもできます。「私もときどき、昔の手帳を見返します。手書きなので、その日の気分や体調が文字に現れていて、心情まで読み取れるんです。仕事の成果や自分の成長が実感できて、励みになります。手帳を書き続けることで達成感と満足感が得られるんです」と續橋さんは言います。

2022年が楽しみになる、自分にぴったりの手帳を見つけてみませんか。

(読売新聞メディア局 後藤裕子)

【高橋書店のHP】
▽手帳の選び方ガイド

【紹介したトピ】
▽手帳を選ぶ優先事項は何ですか?

あわせて読みたい

Keywords 関連キーワードから探す