疲れやすく息が上がる、食欲はあるのに体重が減る…診療科はなに?

読売新聞夕刊の「OTEKOMACHI」のページと連動し、「モヤモヤ・健康編、働き方編」として、働く女性の仕事や健康に関する悩みに専門家が答えます。

20歳代女性です。最近、なんだか疲れやすくなりました。汗をかきやすく、職場で階段を上り下りするだけでハアハアと息が上がってしまいます。食欲はあるのに体重が減っているのも気がかりです。何の病気か見当がつきません。どの診療科を受診したらいいでしょうか。

A:甲状腺の専門医へ

症状からすると、バセドウ病(甲状腺機能亢進こうしん症)かもしれません。20~30歳代の若い女性に多く、細菌やウイルスなどから体を守る免疫が、自分の細胞や組織を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。

のど仏の下にある甲状腺が刺激され、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。そうすると、エネルギーの消費量が増え、体力を消耗して疲れやすくなります。汗をかきやすくなり、体重が減少するのも典型的な症状です。常に肌にうっすら汗をかいているような状態になるので、お化粧のノリが普段と違うと感じるかもしれません。甲状腺が腫れる、眼球が突出するといった外見の変化や、動悸どうきを感じる、イライラしやすくなるなどの症状もあります。下痢をおこすような場合は重症の可能性があるので注意が必要です。

治療には、甲状腺ホルモンの合成を抑える薬や、放射性ヨウ素を服用する「アイソトープ治療」、手術で甲状腺を切除する方法などがあります。

一度、内分泌内科の医師、その中でも甲状腺内科が専門の医師の診察を受けることをおすすめします。専門医は日本甲状腺学会ホームページから調べられます。(独協医科大学埼玉医療センター糖尿病内分泌・血液内科主任教授 橋本貢士さん)

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橋本 貢士(はしもと・こうし)
独協医科大学埼玉医療センター 糖尿病内分泌・血液内科 主任教授

日本甲状腺学会甲状腺専門医。日本内分泌学会内分泌代謝科(内科)専門医、指導医。1993年群馬大学医学部卒業。群馬大学医学部附属病院、米国ハーバード大学ベス・イスラエル・ディコネス医療センター、東京医科歯科大学医学部附属病院などを経て2019年4月より現職。現在、毎週金曜日午後に甲状腺専門外来を完全予約制でおこなっている。

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