ローソン 「美と健康」がテーマの新商品開発を引っ張る「帆」

ポジティブな気持ちになれたり、仕事の役に立ったり。自分らしく、生き生きと働く女性たちの「ハッピーアイテム」を紹介します。

上田彩帆里(26)
ローソン 商品本部ナチュラルローソン部 アシスタントマーチャンダイザー

首都圏に約140店舗を展開するナチュラルローソンの調理パンと調理麺の商品開発を3月から担当しています。

初めて手掛けたのは、アップルビネガーで味付けをしたキャロットラペ(ニンジンの千切り)のサンドイッチです。6月のビネガーフェアに合わせ、蒸し暑い梅雨でも食べやすいものを意識して設計しました。ニンジンのシャキシャキした食感を残したまま、リンゴのまろやかな酸味が加わったスッキリした味わいです。売れ行きが好調で、ほっとしました。

「美と健康」がテーマのナチュラルローソンの商品開発には、大学卒業時に取得した管理栄養士の知識が役立っています。開発の会議などで「肌に良い食材を教えてほしい」「減塩に良い調味料って何かな」と聞かれることも。食材は、組み合わせによって栄養の吸収が良くなるものもあります。おいしさと健康のことを考え、試行錯誤しながら新商品を考えるのは心躍る瞬間です。

ナチュラルローソン商品開発の上田彩帆里さん

商品開発って難しい!

コンビニは商品の入れ替わりが早く、毎週のようにサンドイッチで1品、麺で1品と、新商品を出しています。

私が設計した商品イメージから、ベンダーさん(製造元)がいくつかの試作品を作ってくれます。コロナ禍のため、リモートでパソコンの画面越しにベンダーさんと一緒に試作品を食べ、味の濃淡や食感などについて意見を交わし、ブラッシュアップ。その後、部内でのプレゼンで承認が得られたら、はじめて商品の発売が決定します。

商品開発って難しい。「これは売れるでしょ!」と思っても、お店に並んでみないとわかりません。お客様のご支持が得られなくて販売がついてこず、4週間販売の予定が2週間で終了、という悲しい事態が発生することもあります。日々、勉強です。

発売日は待ってくれない

店舗勤務から今の部署へ異動したばかりの頃、新商品のプレゼンで大失敗しました。研修期間だったため、プレゼンに参加するのかどうかがわかりませんでしたが、私は勝手に「先輩たちがフォローしてくれるだろう」と思い込み、何も準備していませんでした。自分がプレゼン担当なのかどうか、尋ねることをしなかったのです。

ところが、当日になって上司に「プレゼンはどうするの? 発売日は迫ってきちゃうよ! 自分が出来ないなら人に頼んでおかないと」と言われ、ミスに気づきました。周囲は「何も聞いてこないから準備しているのだろう」と思っていたようです。

発売日が決まっている以上、それを動かすことはできません。社内はもちろん、開発・製造ベンダー、原材料やパッケージを調達してくれる取引先など、多方面に迷惑をかけてしまいます。これ以降、迷ったらその場、その場でどんどん解決していくようにしています。

生まれて最初のプレゼント

失敗したときなどつらいときの支えは、家族です。母は新商品の発売日には毎回、近所のナチュラルローソンに行って商品を購入。「買ってきたよ!」と写真を送ってくれるんです。単身赴任の父がたまに帰ってくるときには、母が、私の関わった商品を用意して、「これ、全部お姉ちゃんが作ったの!」と。すごくうれしいです。

2歳下の妹とは一緒に旅行に行くなど、大の仲良し。週末はだいたい実家に帰り、妹とおしゃべりをすることでストレス発散をしています。

私の名前「Sahori」をかたどったネックレスが私の宝物です。寝るときもずっとつけています。妹も自分の名前の同じものを付けていて、「それ、かわいいね」と褒めたら、次の年に就職祝いで母と妹がプレゼントしてくれました。

彩帆里という名前には、「周りの人々を幸せにする」という意味が込められています。「周囲の人を彩り、船の帆のように、その人がいないと進まない、人を引っ張っていく存在になってほしい。古里のように自分を支えてくれる人を大切に」。両親の願いです。

名前は、生まれて最初にもらうプレゼント。名前に恥じない生き方をしたいと思っています。

ナチュラルローソン商品開発の上田彩帆里さん

ナチュラルローソンは今年20周年を迎えました。願わくば、50周年もお祝いできるように、経験を生かしてナチュラルローソンと、ローソンの発展に力を入れていきたいです。

(読売新聞メディア局編集部 渡辺友理)

【あわせて読みたい】

Keywords 関連キーワードから探す