最近は、つみたてNISAやiDeCoなどを利用して、積み立て投資で資産形成をする女性が増えてきましたが、イマドキは、クレジットカードで積み立て投資をすることができます。そこで今回は、若い世代を中心に人気急上昇中の「クレカ投資」についてお話しします。
人気急上昇中の「クレカ投資」とは
今、20代〜30代を中心に、クレジットカードを利用して積み立て投資を行う「クレカ投資」の人気が高まってきています。
投資をする際は、基本的にはクレジットカードで決済することはできないのですが、毎月一定額を購入する投資信託や株式投資の積み立て投資のみ認められています。
クレカ投資の最大の魅力は、積立金額に応じて付与されるポイント。ポイントの還元率は、証券会社により異なりますが、継続年数が長くなればなるほど、還元率は高くなる傾向にあるようです。
また、ポイントが付与される他にも、少額から投資ができたり、証券口座への入金が不要だったりと気軽に始められるところも魅力といえます。
ただし、クレカ投資で使用するクレジットカードは、どのクレジットカードでもできるわけではありません。サービスを導入している証券会社指定のクレジットカードに限られます。

クレカ投資ができる三つの会社を紹介!
手軽で便利なクレカ投資ですが、今回は、現在、クレカ投資ができる証券会社の中からオススメの3社をご紹介します。(2021年7月時点のサービス内容)
(1)初心者にオススメ!tsumiki証券×エポスカード
tsumiki証券は、丸井グループが運営する証券会社です。マルイグループのクレジットカード「エポスカード」で「投資信託積み立て」をすることができます。
tsumiki証券は、投資初心者向けにサービスを展開しています。積立金額は、毎月100円からスタートでき、5万円までの範囲で設定可能。商品のラインアップは、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」「ひふみプラス」「セゾン資産形成の達人ファンド」「コモンズ30ファンド」の四つの商品に厳選されています。どの商品も初心者でも中長期的に安定的にお金を増やせる可能性の高い優良ファンドばかりです。
また、tsumiki証券では、つみたてNISAの利用も可能。つみたてNISA の投資上限金額は、年間40万円なので、つみたてNISAを利用する際には、毎月3万3000円までカードで積み立てることができます。
さらに、年間積立金額に対して年1回、0.1%(初年度)~0.5%(5年目以降)相当のエポスポイントが付与されます。継続年に応じてポイントの還元率が上がっていくので継続すればするほどお得。さらにたまったエポスポイントは1ポイント=1円でポイント投資もできます。
(2)株式の積み立てもしたいならセゾンポケット×セゾンカード・UCカード
セゾンポケットは、証券会社のスマートプラスとクレディセゾンが提携して運営しています。「セゾンカード」もしくは「UCカード」による積み立て投資が可能です。
セゾンポケットでは、投資信託の積み立てに加えて、株式投資の積み立てもできます。クレジットカードで株式投資の積み立てができるのは業界初です。
積み立て金額は、投資信託は月1000円から5万円までの範囲で設定可能。株式は月5000円から積み立てできます。
投資信託の商品のラインアップは、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」「セゾン資産形成の達人ファンド」の2本。どちらも長期の資産形成に適した商品です。商品数が限られているので何を選べばよいかわからない投資初心者でも始めやすいでしょう。またどちらの商品もつみたてNISAの対象です。
株式投資は、ソフトバンクやメルカリ、セブン&アイ・ホールディングス、カルビーなど、E T F(上場投資信託)も含めて約140銘柄から選んで投資できます。
セゾンポケットではクレジットカード決済による積み立てを6回行うと、6回の積み立て累計金額に対して、5000円ごとに1ポイント付与されるしくみです。また、たまった永久不滅ポイントは100ポイントから利用でき、投資信託の積み立てで利用できる他、1回ごとの購入でも利用できます。
(3)ポイントの還元率を重視するなら楽天証券×楽天カード
楽天証券は、いわずと知れた楽天グループが運営しているネット証券です。「楽天カード」による投資信託の積み立て購入が可能です。
積立金額は、毎月100円から5万円の範囲で投資信託を積み立てることができ、商品のラインアップ数は、約2700本となっています。商品数が多くて迷ってしまうという投資初心者向けに、楽天証券がオススメする七つのファンド、「ファンド7」の紹介や楽天証券ファンドアナリストの厳選ファンドからも選べるようになっています。
楽天証券でクレジットカード積立をする大きな魅力は、ポイントのたまりやすさです。通常のお買い物と同様、毎月の積立額に対して1%の楽天ポイントがたまります。貯まったポイントは投資信託の購入に使うこともできます。
例えば、毎月1万円積み立てると、毎月100ポイント付与され、年間では1200ポイントがたまるということです。加えて、1ポイント以上を使って月500円以上の投資信託を購入すると、楽天市場でのポイント付与率がアップする楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象にもなります。さらに、つみたてNISAも利用できます。
楽天証券の資料によると、投資信託積み立てをしている人の約7割がクレジットカード決済を行っているようです。
クレカ投資を選ぶコツは?
以上、3社のサービスをご紹介してきましたが、上記の他にも、SBI証券では、タカシマヤカードや三井住友カードと連携し、それぞれのカードを利用して投資信託積み立てをすることができます。
今後もクレカ投資は普及していくのではないかと予想されていますが、サービスが増えると、どこで始めたら良いのか迷ってしまう人も少なくないことでしょう。
クレカ投資を検討している人は、「自分がどのクレジットカードをよく利用するのか」「どのような商品を選びたいのか」「どのポイントの利用頻度が高いのか」などを考えて、自分にとって使い勝手の良いところで始めるようにしましょう。