女性はわたしだけの職場 清掃は業務?

読売新聞夕刊の「OTEKOMACHI」のページと連動し、「モヤモヤ・健康編、働き方編」として、働く女性の仕事や健康に関する悩みに専門家が答えます。

女性は私だけの少人数の職場で働いています。毎朝、自分だけ掃除機かけや机拭き、ゴミ捨て、トイレ掃除などをさせられ、ストレスを感じています。以前の別の職場では、外部の業者が清掃していました。職場の清掃というのは業務なのでしょうか。

A.女性だけなら問題

職場の清掃が業務かどうかはケース・バイ・ケースです。使用者である会社は、労働者の健康保持のために職場環境を整える義務があり、日常の清掃のほか、大掃除もしなければならないとされます。

一方、労働者にも職場の清潔な環境を維持する義務があり、就業規則に服務規律として清掃について定める会社もあります。職場の清掃を外部に委託している会社もあれば、労働者が担う会社もあります。

労働者は会社との間に労働契約を結び、会社の指示に従った労働を提供します。労働者が会社の業務命令で職場の清掃を行う場合、その業務命令が社会通念上相当な程度のものであれば、その指示には従うべきでしょう。

ただ、共用部分や職場の机などの清掃が、女性労働者にのみ、通常の業務に加えて求められるのであれば、男女雇用機会均等法上、問題です。この法律からすれば、労働者が職場を清掃する場合、男女問わず労働者全員が同じように担うべきです。

女性にのみ清掃が求められるのは相当ではないので、「自分だけ清掃させられるのは納得できない」と、会社側に伝えましょう。

なお、自分で解決するのが難しい場合は、専門家に相談してみてください。(弁護士・関口康晴さん)

あわせて読みたい

関口 康晴(せきぐち・やすはる)
弁護士

1973年、東京都生まれ。弁護士登録後、都内の法律事務所に所属し、2016年に「関口・麻・石部法律事務所」(東京都港区)を設立した。企業法務のほか、不動産関係や建築関係、相続など幅広い分野を手がける。第一東京弁護士会所属。

あなたのモヤモヤ、

専門家に相談してみませんか?
相談はこちらから

相談募集中

Keywords 関連キーワードから探す