みなさん、明けましておめでとうございます! いよいよ2021年の幕開けですね。新年は、将来の人生計画を考えるベストタイミングです。思い描いた人生を実現するには、しっかりお金を貯めることも重要。そこで、21年こそお金が貯まる女子になるための「貯蓄の仕組み作り」についてお話しします。
年初にライフプランを描いてみよう
「今年こそは、お金を貯めるようにしよう」と意気込んでいる人も少なくないと思いますが、お金を貯める前に大事なことは、貯める目的を明確にすることです。そのために、直近の目標から遠い将来の目標まで、自分の人生における夢や希望などを描いて、ライフプランを立ててみることが大切です。
例えば、「習い事を始める」「年に1回は温泉旅行に出かける」というような小さな目標から「雑貨店をオープンする」「海外に移住する」といった大きな夢まで描いてみることで、自分の人生の見取り図ができ、もやもやしていた将来の不安や希望が見えてきます。
目標を書き込んだら次に重要なのが、その目標をかなえるために一体いくら必要なのか、具体的に金額を書き込むことです。
これにより、「いつまでに」「いくら必要なのか」を把握することができます。期限と金額がある程度見えてきたら、今からどれくらいの金額を貯めればよいのかがわかりますので、貯蓄のモチベーションが上がり、実現の可能性がぐっと高まります。
財形貯蓄、自動積立定期預金を活用して仕組み化する

貯蓄のモチベーションを維持するために、目標を明確にすることはとても大切ですが、長い間には、モチベーションが下がってしまう時もあるでしょう。そこで取り組みたいのが、貯蓄が自動的にできる仕組みを整えること。こちらの連載でも何回かお伝えしている方法です。
会社に財形貯蓄の制度がある人は、給与から天引きされるので、毎月自動的に貯蓄ができますが、制度がないという人にオススメなのが、銀行の「自動積立定期預金」のサービスです。これは、普通預金口座から毎月決まった額を定期預金に振り替えるサービスのこと。ボーナスが出る月に増額するなど、増額月の設定もできます。
お給料が振り込まれる銀行に、このサービスがあるか確認してみましょう。一般の銀行ではメジャーなサービスなので、ほとんどのところで実施しているはずです。お給料が振り込まれる銀行で積立日を給与日に設定しておけば、無理なく貯めていくことができます。
もし、金利を意識するなら、ネット銀行がオススメです。現在、大手都市銀行の定期預金の金利は、1年定期(預け入れ金額100万円未満)で0.002%ですが、ネット銀行では0.01%~0.3%と高めに設定されています。ネット銀行には自動積立定期預金サービスを実施しているところは多くありませんが、ソニー銀行やイオン銀行では、このサービスを実施しています。
ネット銀行を活用して効率よく貯める
例えば、ソニー銀行の自動積立定期預金を活用する場合、1年定期なら0.13%と金利は高めです。毎月1000円から積立をすることができます。
とはいえ、お給料の振り込み口座を、店舗がある一般の銀行に指定している人も少なくないことでしょう。そうなると、毎月のお給料日にソニー銀行の口座に送金するというのは、面倒ですよね。
そこで活用したいのが、「おまかせ入金サービス」。これは、毎月5日もしくは27日に指定した金額を他の金融機関からソニー銀行の口座へ無料で自動的に送金してくれるサービスです。大手都市銀行、地方銀行、ゆうちょ銀行、ネット銀行など、幅広い金融機関で利用できるので、多くの人が活用できるサービスでしょう。
イオン銀行でも、毎月500円から積立をすることができます。また、ソニー銀行同様、毎月6日もしくは23日に指定した金額(1万円から設定可能)を、他の金融機関からイオン銀行の口座へ無料で自動的に送金してくれる「自動入金サービス」もあります。
ソニー銀行、イオン銀行ともに500円から外貨預金積立、1000円から投資信託積立も利用できるので、毎月の定期預金の積立金額にプラスして、数千円でも投資の積立をスタートさせてみると、お金が増えるスピードがアップするかもしれません。投資信託の積立などは、10年以上先まで使わないお金を貯めるのに適しています。
お金を貯めるためには、なぜ貯めたいのか、目的を明確にすることが大切です。ぜひ、自由に自分の理想とする人生を思い描いてみましょう。そして、便利なサービスをフル活用できれば、「貯まる女子」になることができます。今年は、「貯まる仕組み作り」を実践しましょう。
高山一恵さんと株式会社Money&You代表取締役でマネーコンサルタント頼藤太希さんの共著「はじめてのNISA&iDECO」(成美堂)が出版されました。マンガと図解を駆使して、これから資産運用を始める人にわかりやすく解説しています。