ソニーミュージック LiSA「炎」のヒットを皆でつなぐ幸せ

ソニー・ミュージックマーケティング
マーケティング部2課 石山 春花(26)

アーティストやレーベルチームが全力で作った商品の魅力を、どのように最大化させ、より多くの人に伝えるか――。10月14日、LiSAのシングル「ほむら」とアルバムの「LEO-NiNE」の同時リリースがありました。「炎」は、すでに話題になっていた「劇場版『鬼滅きめつやいば』無限列車編」の主題歌です。とても大事なタイミングを控え、「絶対に成功させなきゃ」と強い気持ちで臨みました。

音楽配信サービスの普及などに伴い、CDやDVDなどの「モノ」を売るのが難しくなり、CDの売り上げ枚数を伸ばすことでヒットを生み出すという定石は難しくなってきました。

アーティストのテレビ出演が続いたり、SNSなどで話題になったりするタイミングで、CDショップやオンラインショップに商品が並んでいれば、「これ今、話題になっている歌だ」と手に取ってくれる人がいるかもしれません。また、欲しいと思ったときに、お目当ての商品がなかったらどんなにがっかりするでしょう。

販売推進の仕事は、たった一人の購買意欲も取りこぼさないようにするのが大切だと心がけています。

制約がある中での発想の転換

入社3年目に、営業から現在のマーケティング部に異動し、CDやDVDの販売推進を担当しています。音楽ソフトの企画、制作、宣伝を行なう、音楽レーベル「SACRA MUSIC」の担当として、CDショップなどをまわる営業担当との調整役を担います。主にアニメソングを歌うアーティストが所属するレーベルなので、テレビアニメや映画とのタイアップが多く、業務量は膨大になります。

CDショップの店頭で、展示方法を工夫したり、イベントやキャンペーンを企画したりします。リリースイベントもたくさん行ってきましたが、新型コロナウイルスの影響で、リアルな販促イベントに制約ができ、オンライン上でも楽しんでいただけるよう試行錯誤の日々です。例えば、「CDを購入すると、そのアーティストとオンラインで直接会話ができる」個別トーク会などは、わずかな時間でもスマートフォンであこがれのアーティストと実際に会話ができると好評です。実際の業務としては、このようなイベントをレーベルのアーティスト担当と一緒に考え、アイデアを実行するために準備や段取りをします。レーベルと営業担当の間で、黒子のように動く“ザ・裏方”です。

LiSAのシングルとアルバムの同時リリースでは、コンビニエンスストアでの店内放送や、レジ画面にCDの予約案内を出してもらうなどご協力をいただき、様々なCDショップでも一人でも多くのお客様に届くようにプロモーションを展開しました。複数の企画が同時進行だったので、それぞれを発売日に間に合わせるため必死でした。

ファンの喜びは、イベントでの生のリアクションはもちろんのこと、SNSなどを通して「待ちに待ったCDを手に入れた」「お店で推してくれていてうれしかった」などのコメントで熱量が伝わってきます。それは、何よりもうれしい瞬間です。

人生を変えるアイドルとの出会い

高校2年の冬、何げなくYouTubeを見ていたら、ももいろクローバーZの「サンタさん」という楽曲の動画にくぎ付けになりました。愛らしい表情で歌って踊る姿に「かわいい!」とすっかり心奪われ、アイドルにはまってしまいました。

3歳からクラシックバレエを習い始め、高校ではダンス部で活動。踊ることが好きだったので、大学ではアイドルのコピーダンスサークルに入り、副代表も務めました。コピーダンスの全国大会で優勝したこともあります。アイドルになりたいと考えたことはありませんが、アイドルの魅力を広く知ってもらいたいと、各地のダンスイベントなどにも出演していました。

就職活動をしているときは、音楽業界に関心があったというよりは、「好きなものと出会うきっかけづくり」をする仕事をしたいと考えていました。次第に自分自身が、何よりもアイドルや音楽が好きだと気付かされました。アイドル好きというと、偏見を持つ人も少なからずいます。アイドルの魅力をきちんと伝えたいとの思いで、音楽業界でやっていこうと決めました。

クセになるタイ料理屋さんで、同僚と一緒にパワーアップ

ランチタイムは仲の良い同僚と過ごすことが多くあります。何を食べるかも大事ですが、それ以上に、だれと食べるかを重視しています。仕事の話をすることもありますが、同世代との会話はプライベートの話題で盛り上がります。会議や仕事に追われ、ランチタイムがずれ込むことも珍しくありませんが、会社近くにあるタイ料理屋さんは、ラストオーダーが遅めなのでよく利用し、生春巻きとスープがセットで付いたガパオライスをしっかりと食べます。パクチーの入っている辛くて酸っぱいクセの強いスープは、午後からの仕事のエネルギーになります。

「好き」が増えるとみんながハッピー

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の人気もあって、LiSAの「炎」は各種のセールスチャートで首位になるなど、大ヒットになりました。LiSAの本人の魅力はもちろんのこと、楽曲制作やプロモーションなどに関わった多くの人たちの努力の結晶です。少しではありますが、私もヒットのお手伝いをすることができていたらうれしく思います。

お客さんが「好きなもの」と出会い、アーティストにはファンが増える。そんな幸せをつなぎ、広げていくことが私のやりがいです。

(取材・メディア局編集部 渡辺友理、撮影・稲垣純也)

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生き生きと働く女性をクローズアップする「働く女のランチ図鑑」。職場での仕事ぶりや気になるランチの様子をお届けします。

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稲垣純也
稲垣 純也(いながき・じゅんや)
カメラマン

1970年愛知県生まれ東京在住。篠山紀信氏に師事。2002年独立。雑誌やWebを中心に主に人物撮影。得意分野は女性ポートレイト。

Junya Inagaki

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