気持ち悪くなるまで…10年以上むちゃ食いが止まらない

読売新聞夕刊の「OTEKOMACHI」のページと連動し、「モヤモヤ・健康編、働き方編」として、働く女性の仕事や健康に関する悩みに専門家が答えます。

「むちゃ食い」に10年以上悩んでいます。甘いチョコレートやチーズたっぷりのピザなど、カロリーが高そうなものを気持ち悪くなるまで食べます。なぜそこまで胃に詰め込まないと気が済まないのか。原因や解決策を考えても答えが出ません。

徐々に手放せばよい

思春期からむちゃ食い発作に悩んでいるのですね。むちゃ食いは、ダイエットや体重減少後に起こるなら生理的な反応です。体重、食欲、体脂肪量は密接に関係して、その人ごとに適した体重を維持しています。

バランスの良い食事をして、健康的な体重でも起こるなら、「過食性障害」という病気が考えられます。2013年に診断基準が決められた新しい病気です。精神的疲労、不満や不安、寂しさなど、心の空虚感を食べ物で埋めようとする心身症です。甘くて脂っこいものしか脳が満足しないことが、脳科学で解明されています。ただ、効果は持続せず繰り返します。

ところで、むちゃ食いの最中だけ、嫌なことを忘れられていませんか? むちゃ食いがなかったら、仕事を辞めたり、友人とケンカしたりしていなかったでしょうか? むちゃ食いは、濁流で溺れないようにつかまっている丸太に例えられます。むちゃ食いが起こった日のイベントや交友関係、その時のあなたの本音など書き出すと法則がわかるかもしれません。

発作の軽減には抗うつ薬が、あなたの心の課題にむちゃ食い以外で対処できるようにするには、認知行動療法や対人関係療法が有効でしょう。徐々にむちゃ食いを手放せばよいと思います。(跡見学園女子大特任教授・鈴木眞理さん)

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鈴木 眞理(すずき・まり)
1979年長崎大学医学部卒業。総合内科専門医、内分泌代謝科専門医で、ストレスと脳内ホルモンに興味をもち、摂食障害の治療と研究に従事し、家族会を主催。著書は「乙女心と拒食症」「内科医にできる摂食障害の診断と治療」など。

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