睡眠薬を服用しても、眠りたいと思うほど眠れない

読売新聞夕刊の「OTEKOMACHI」のページと連動し、「モヤモヤ・健康編、働き方編」として、働く女性の仕事や健康に関する悩みに専門家が答えます。

午後10時に布団に入ってから朝7時まで一睡もできない日や、2時間で目が覚めて眠れなくなる日を繰り返しています。睡眠薬を服用しても当初ほど眠れなくなりました。睡眠に良さそうなことを試しても効果がなく、眠りたいと思うほど眠れなくなる気がしています。

A.専門医に相談を

「精神生理性不眠症」かもしれませんね。不眠症状に加え、日常生活に支障があるか、苦痛を感じている場合に診断されます。

人は、体内時計の働きで、いつも寝ている時間に近づくと自然に眠くなります。適度な運動も深い眠りを促します。しかしコロナ禍では、仕事や将来への不安が生じたり、リモートワークで運動量が減ったりして、眠りが妨げられることもあります。夜遅くまでスマホやパソコンのブルーライトを浴び、睡眠に関連するホルモンの分泌が抑制された結果、眠れなくなる人も増えています。

入浴や運動、マッサージなど、睡眠に良いと言われることを一通り行っても改善しない人は、睡眠を意識しすぎているのかもしれません。「何時に寝よう」ではなく、眠くなったら寝室に行くようにしましょう。夜中に目が覚めたら、時計やスマホを見ずに、リビングで雑誌を読むのもいいでしょう。「何時間眠らなければ」と考えずに、開き直ることが大切です。

夜中に目が覚めるのは、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群といった睡眠障害が原因で起こることもあります。依存性の少ない薬も開発されています。どうしても不眠が治らない時は、専門医に相談すると良いでしょう。(RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック 白浜龍太郎さん)

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白浜 龍太郎(しらはま・りゅうたろう)
RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック 院長

筑波大学卒業、東京医科歯科大学大学院統合呼吸器学修了(医学博士)。同大学睡眠制御学快眠センター等での臨床経験を生かし、総合病院などで睡眠センターの設立や運営を行ってきた。睡眠や呼吸の悩みを総合的に診断・治療可能な医療機関をめざし、2013年にRESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニックを設立。2014年には経済産業省海外支援プログラムに参加して、インドネシアなどの医師たちへ睡眠時無呼吸症候群の教育を行った。2018年にはハーバード大学公衆衛生大学院の客員研究員として睡眠に関する先端の研究に従事。社会医学系指導医、睡眠学会専門医、認定産業医を有し、教育や啓発活動にも取り組んでいる。

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