軽度なアスペルガーと自閉症ではないかと感じています。人に興味がなく、コミュニケーションが面倒です。無表情で言葉に抑揚がなく、何を考えているか分からないと言われます。職場でも、指示された内容や話の意図がすぐに理解できません。業務にも支障があります。
読売新聞夕刊の「OTEKOMACHI」のページと連動し、「モヤモヤ・健康編、働き方編」として、働く女性の仕事や健康に関する悩みに専門家が答えます。
A.専門外来で診断を
アスペルガー症候群は発達障害の代表的な疾患で、「対人関係、コミュニケーションの障害」と、「興味や行動パターンの極端な偏り」が主な症状です。最近は、アスペルガー症候群という名称は使わず、自閉症などと合わせて「自閉症スペクトラム障害(ASD)」と呼ぶようになりました。
ご質問からは、会社での対人関係や同僚とのやり取りなどに関する悩みで、苦労されていることがうかがえます。最近、このような問題を訴え、発達障害の専門外来を受診する人が増えています。
ただ、受診者全員がASDと診断されるわけではありません。昭和大学烏山病院の専門外来では、うつ病など他の精神疾患や、診断がつかない例もみられました。まず、成人期の発達障害の専門外来を受診して、正確な診断をつけてもらうことが必要だと思います。
ASDに有効な薬は、まだ開発されていません。そのため、烏山病院ではグループ療法を行っています。10人ほどが一つのグループになり、生活や仕事の上で困難に感じる点を取り上げ、どのように振る舞えば良いかを討論し、実際にやってみる練習をします。
他の医療施設でも、様々な治療や訓練を行っています。ぜひ、専門の病院やクリニックなどを受診してみてください。(昭和大学医学部精神医学講座 岩波明さん)
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