お金をためるための王道の手法として「先取り貯蓄」があります。給料から必要なお金を使い、余った分を貯蓄に回すのではなく、収入が入ってきた時点で貯金する分をキープし、残ったお金で生活する方法です。この先取り貯蓄には、いくつか方法があります。
定額自動入金や税制優遇積み立てを使う
先取り貯蓄を始める場合、自分が努力して行動するよりも、自動的に継続される仕組みを作る方が負担が少ないです。
例えば近年、インターネット銀行を中心に提供されている「定額自動入金サービス」は、先取り貯蓄を自動で行うのにうってつけです。サービスを提供している銀行口座に、給与振込口座など自分が指定した口座から毎月、一定額を入金するもので、多くが手数料無料です。
運用成績によって元本が上下しますが、運用中の利益に課税がされない「つみたてNISA」や、60歳まで引き出しはできないものの、多数の税制優遇がある「個人型確定拠出年金(iDeCo)」も、自動的に一定額が投資などに充てられるため、先取り貯蓄をするための効果的な制度です。
勤務先に財形貯蓄の制度がある場合は、有効な選択肢になります。
ボーナスに手をつけない選択肢も
金融機関によって多少異なりますが、定額自動入金は月1万円から、つみたてNISAは月100円から、個人型確定拠出年金は月5000円から、財形貯蓄は月1000円から始められます。
基本的には、毎月の収入から先取り貯蓄をすると、収入に対する生活費を全体的に下げる効果があるためオススメするのですが、難しい場合は、「今回のボーナスには手をつけない」といった方法で勢いをつけるのも、変則的な先取り貯蓄と呼べます。
毎月、定額で行う先取り貯蓄は、無理のない金額からスタートするのがよいでしょう。頑張りすぎて続かなくなってしまっては結果的に大きな金額に育てづらいですし、毎月毎月、先取りした貯蓄を守ることに「成功」した経験を積み重ねていくことは、自信にもつながります。
まずは、選択した方法の最低額からスタートしてみるとよさそうです。
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