○相手に会える職場が輝いて見える。会社に行くのが楽しい!
○相手に良いところを見せたい! 仕事へのモチベーションがアップする
○仕事を通して相手の人間性・人柄を確認できるので安心
○相手の仕事内容や置かれている立場を理解できる
「職場で彼女を作ってもいいでしょうか?」
都内のある国立大学の理系学部で、就職前の学生にビジネスマナーについて講義をしたとき、1人の男子生徒にこう質問されました。講義で恋愛について質問されたことに、ちょっとびっくり。しかも、質問者が男子だったことも意外でした。
職場恋愛がビジネスマナーに関わるのかどうかはさておき、恋愛感情は自然と生まれるので、誰にも止められるものではありません。
私の身近にも、社内恋愛から結婚に至ったカップルの事例がいくつもあります。うまくいって幸せになったケースもあれば、残念な結果に終わったケースもあります。
社内恋愛には次のようなメリットがあります。
しかし、デメリットも意識しながら行動しないと痛い目に遭うことがあるのも事実です。
●相手が誰かと仲良くしていることに過敏になる。嫉妬心が湧き起こる
●周囲に知られてしまったら、面倒。冷やかされたり、嫉妬されたりする
●いつも一緒にいるので、デートに新鮮味がない。マンネリになるのが早い
●ケンカすると職場で気まずい。仕事に集中できない
恋愛すると、毎日が楽しく、生き生きします。好きな人に毎日会える職場は楽しいに違いありません。モチベーションが上がって、バリバリ働くのはいいことです。でも、周りでは職場で一緒に働く人たちの目が常に光っていることを忘れてはいけません。「恋は盲目」と言いますが、共に働く仲間を「不快」にさせないよう気を配りましょう。これはビジネスマナーでもあります。
恋愛感情を仕事に持ち込まない
付き合っている当人たちは隠しているつもりでも、周りにはとっくにバレているケースもあります。例えば、こんな軽率な行動はバレる危険性大です。
毎朝、一緒にオフィスに入ってくる。ランチタイムは時間差で出て、レストランで待ち合わせ。上司と部下の場合、個室で必要以上にひそひそと話をしている。最近では、SNSに同じ写真(風景や料理)を投稿すると、一緒に休暇を過ごしたことがバレバレです。
交際を秘密にしていても公表していても、仕事の場でイチャイチャするのは厳禁です。「私たちは付き合っています♪」オーラを過剰に出すと、上司・先輩・同僚・後輩の気持ちをざわつかせます。
あなたに嫉妬する誰かに足を引っ張られることもあります。仕事に支障をきたしたり、職場の雰囲気を不穏にしたりしないためにも、仕事と恋愛は切り離しましょう。
恋に破れても淡々と仕事をする
私の銀行員時代、アラサーだった総務課の先輩A子さんは、営業課のB君のことが好きでした。普段、誰にでも冷淡なA子さんが、彼だけに優しい態度をとるので、社内の誰もが彼女の気持ちに気づいていました。私も営業課だったので、B君とは一緒に営業に外出したり、仕事の後に飲みに行ったりする仲の良い同僚でした。A子さんは私に嫉妬したのでしょう。ひどく冷たく当たってきて、困っていました。ある日、B君が婚約を発表しました。相手は、A子さんがかわいがっていた総務課の後輩C子さんでした。私を含め、社内全員にとってサプライズニュースでした。
A子さんは失恋したわけですが、これで吹っ切れたのか、披露宴ににこやかな表情で出席し、後輩のために祝福の気持ちを表現していました。仕事も以前よりシャープさが増したA子さんに、私は「あっぱれ!」と心の中で叫びました。
社内恋愛。成就してもしなくても、公私の区別はきっぱりと!
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