「私はこのままでいいのかしら?」
居心地のよい環境であればあるほど、そこから一歩踏み出すには勇気が要ります。ようやく慣れ親しんだ仕事を自分なりに回せるようになる。これって素晴らしいこと! ところが、次のステップに行く前にはこんな症状が待ち受けています。
日々変化のない職場の風景や顔ぶれ、人間関係にうんざり。当初は新鮮だった職場も、今では霞がかかったような毎日になっている……。
私にも経験があります。30代の後半、「私は誰からも必要とされていない」と思うようになりました。力のある後輩たちに追い抜かれ、自分の存在感が薄れていくのを感じ、会社に行きたくない日々が続いたあの頃。
そんな時、元の職場から「戻ってきませんか」という声がかかりました。戻れば残業の日々、大変な仕事が待ち受けているとわかっていたのですが、「経験者を必要としているから」の上司の言葉に心が動きました。
「こんな私でも貢献できる何かがある」。そのことが嬉しくてたまらなくなり、元の部署に戻ったことがあります。「飛んで火にいる夏の虫」とか、「出戻り」などとささやかれましたが、全く気になりませんでした。
誰かに必要とされる幸せ
私なんて、大したことはしてないし……。なんて思っていても他人の評価は別物。日本人特有の「謙遜」している場合じゃない。頑張っただけ評価してもらえる環境なら、ラッキーと思いましょう。目の前の仕事は単純作業でつまらないかもしれません。だけど、その仕事が回り回って最終的に誰かの役に立っている。お客様を笑顔にしたり、安心させたり。これってステキなことですよね。
組織の歯車は、小さくても不具合が起きれば、会社全体の生産性に影響するのです。
やりたいことは、実行するべき
「営業をやりたい」「経理を学びたい」など、やりたいことがはっきりしている人は輝いてみえます。でも、実行に移せないでいる人が結構多いですよね。できない理由を並べて、自ら障害を作って一歩を踏み出せないまま、どんどん時間ばかりがたっていく。もったいない話です。
やりたいことがある人は、「これをやりたい!」と意思表示し、すぐに誰かにアドバイスをもらいにいきましょう。職場だけでなく家族、親戚にも経験豊富な人がいるはずです。使えるものはフルに使って情報収集。しかし、完璧に準備しようとすればハードルの高さが嫌になることも。
こんな時は「見切り発車」でもいいんです。とりあえず走りながら、足りないものを補充していく。こんなラフな進め方もアリです。
新しいことを始めるには絶好の春。「今でしょう!」
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