「また私が彼女のカバー役?!」「人の仕事のしわ寄せで損ばかりしている私って、不幸かも……」。同世代の同僚が結婚して、産休・育休に入るというニュースは、客観的に見ればとても喜ばしいことです。子育てと仕事を両立することが大変なのも理解しています。それでも、休みに入る彼女の仕事を振られる立場になると、ちょっと複雑な心境になります。今の仕事にプラスαの負荷がかかるわけですから。
こんなとき、誰かが「子どものいないあなた(たち)が仕事をカバーするのが当然」とでも言ったら、カチン!とくるのは自然な感情です。「ちょっと、これでは不公平なのでは?」と思っても、子育てを奨励する世の中にバッシングされそうで、本音を口にできません。不満を胸にしまい込み、黙って耐えるしかないのが現状でしょう。
私も気持ちがざわついた経験があります。かつて、産休に入る同僚の背中を見送りながら、出産の予定がない自分ばかりが損をしているような気持ちになったものです。不満が充満すると精神衛生上よくないし、表情だって暗くなります。負のスパイラルに陥れば、自分で自分の首を締めることになりかねません。ここはぜひ、他人の幸せなライフイベントをきっかけに、自分も幸せになれるような相乗効果を狙いましょう。
期限付きのタイムマネジメントにチャレンジ
欠員の補充がなければ、残ったメンバーで産休・育休に入る人の仕事を分けるしかありません。実際にどのくらいの仕事の分量が増え、時間がどれくらいかかるのか、正確に把握しましょう。今の仕事に追加となれば、全体的な仕事の優先順位を並び替える必要があります。
「これは私の仕事じゃないから……」と、追加の仕事を後回しにするのではなく、自分の仕事の一つとして責任を持ちましょう。休職した人が復職するまでの期間を目途に、どうすれば残業しないで仕事をこなせるかをタイムマネジメント。これが、自分の仕事の手順を見直すきっかけにもなり、業務改善につながれば、結果として自分がハッピーになれます。
不満より、やる気を見せる
欠員の補充なしで、チームに負荷のかかる状況をいかにして切り抜けるか。上司だって頭を悩ませています。そんな中、前向きにチームに貢献するあなたを、上司はちゃんと見ているはずです。プラスαの仕事を自分の仕事の一つとして責任をもってこなす姿は、上司に好印象を与えます。不満は顔にも態度にも出ます。そして、やる気も周囲に伝わります。同じ業務をこなすなら、嫌々やるより、面白そうにやるほうが、人から見ても気持ちがいいものです。
プラスαの仕事をすることで守備範囲を広げたあなたは、上司の信頼を勝ち取り、次のキャリアのドアを開く可能性が高まることでしょう。
人の幸せを応援すれば、自分も幸せになる!……と信じて乗り切ろう。
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