ビジネスワードとして浸透しているフィンテック(Fintech)。ファイナンス(Finance)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせた造語で、ちょっと縁遠く感じる人もいるかもしれません。けれど、昨年秋から導入された決済サービス「アップルペイ」(Apple Pay)もその一つだと知れば、意外に身近なのではないでしょうか。
クレカはスマホで持ち歩く時代
スマホでの電子マネー決済サービスはNTTドコモなどが始めた「おサイフケータイ」が知られていますが、昨年10月から日本でも、iPhone 7とApple Watch Series 2の端末でアップルペイが使えるようになりました。日本のiPhoneユーザーがいよいよ“おサイフ機能”を使えることになったということですね。
該当端末を非接触型リーダーにかざし、JR東日本の電子マネー「Suica」やNTTドコモの「iD」、JCBの「QUICPay」のいずれかで支払いができます。JCB、三井住友カード、セゾンカードなど主要なクレジットカードでも支払うことができます。
クレジットカードの表面をアップルペイ登録画面でスキャンすると、対象となるクレジットカードであれば、iDかQUICPayのいずれかに割り当てられます。iDやQUICPayで支払うと、後からクレジットカードでの支払いと一緒に引き落とされます。
非接触型リーダーがある自動販売機などでも、間接的にカード払いができることになり、ポイントを得ることも可能です。
同じ買い物ならアップルペイが得なケースも
「ビックカメラSuicaカード」のビックポイントや、「ANA To Me Card PASOMO JCB」(通称・ソラチカカード)の乗車ポイントなど、カード特有のポイントの中にはアップルペイでの支払いでは付与されないものもあります。一方で、同じ支払いであればアップルペイの方がお得なケースもあります。
例えばNTTドコモのクレジットカードである「dカード」は、アップルペイに取りこんだiDで支払うと、マツモトキヨシのお買い物で1000円まで、コカ・コーラの自動販売機で10本分までの購入価格がキャッシュバックされる期間限定キャンペーン(8月31日まで)をしています。
au WALLETは、アップルペイで決済すると通常のカード決済の5倍や10倍ポイントが貯まる期間限定キャンペーン(8月31日まで)をしています。
アップルペイ導入前は、私自身もおサイフ機能がないばかりにiPhoneにするのをためらったり、クレジットカードで電子マネーをチャージできる機械を買ってみたり、と右往左往した過去がありました。
荷物をたくさん持っている時や、ちょっと出かける時に大きな財布を持ちたくないなど、iPhoneをかざして支払いが終わると助かるシーンはたくさんあります。生活スタイルに合うようであれば、便利さとお得の両方を得られると嬉しいですね。