夏休みに海外旅行を計画している方も多いかもしれません。交通費をなるべく抑えて目的地へ行くには、格安航空会社(LCC)という選択肢が浮上します。LCCといえば全席エコノミークラスの印象がありますが、大手LCCではワンランク上のシートもあります。
私も先日、LCCの一つ、エアアジアXでインドネシアのバリ島に出かけてきました。
片道はフルフラットシート 成田―バリ往復5万5000円
今年5月に成田―バリ間の直行便を就航したエアアジアX。その就航を記念して「片道9900円から」というキャンペーンを実施していました。もともとは一番お得な「9900円」で乗れる日程を選ぼうと思っていたのですが、シートマップに“プレミアムフラットベッド 約3万6000円”という文字を発見。フライトが約7時間なので、ゆっくり横になれるシートが良いのではないかと思い、往路だけ「プレミアムフラットベッド」にしてみました。
帰りは「クワイエットゾーン」の「ホットシート」を追加料金で指定しました。「クワイエットゾーン」とはノイズを最小限に抑えた静かなゾーンで、特別照明が付いている座席です。「ホットシート」は最前列のことだそうです。空港利用料やクレジットカードの使用料などを含めて往復で約5万5000円でした。
広さは大満足、日程によっては必ずしも安くない
乗ってみた感想ですが、この価格でフライト中に体を伸ばしリラックスできるのは、とても魅力的でした。シートだけで考えると、ビジネスクラスのような印象です。預け入れ荷物も40キロまで可能で、食事とウェルカムドリンク(ソフトドリンク)も付いていました。
ビジネスクラス級のシートですがモニターは付いていないので、映画などは見られません。食事も復路(エコノミー)にオプションで付けたものと同等のため、一般的なビジネスクラスとは付加価値の点では違いがあります。
また、違う日だと、同様のシートが片道約15万円に設定されていることもあるようで、通常のビジネスクラスよりは割安かもしれませんが、それなりの金額になる便もありました。
しかし、今まであった「LCCは狭くて長距離に向かない」という印象は変わりました。
LCCではキャンペーンもよく実施されているため、日程や目的地にあえば、ビジネスクラス級のシートも含めて検討すると良さそうです。
そういえば以前、旅の達人が「行きたいところに旅に出るのではなく、お得なプランが出たところに旅に出るのがおすすめですよ」と教えてくれました。年間予算だけは決めておいて、旅についてはそうした選び方も有効かもしれません。