特産品で作るスイーツを味わい絶景めぐる「いばらき県央女子旅」

東京都心から特急列車で1時間余り。日本三名園のひとつ偕楽園(水戸市)や笠間焼(笠間市)で知られる茨城県の真ん中、茨城県央地域(※1)は、人気のパワースポットが点在し、一瞬を切り取って手元に残しておきたい景色と出会うことができます。サツマイモや栗など地元の特産品で作られたスイーツも旅の気分を盛り上げてくれます。気軽さと感動がある県央地域の旅を楽しみませんか。

石切山脈

サツマイモ畑から港町まで楽しめる ひたちなか海浜鉄道

茨城県央地域をめぐる旅は、ひたちなか市のJR勝田駅でひたちなか海浜鉄道湊線に乗り換えるところから始まります。車体一面に「ほしいも」が描かれたラッピング列車(※2)がホームに滑り込んでくると、列車を待っていた人たちから歓声が上がります。

ほしいもラッピング列車

車内のつり革も「ほしいも」仕様となっています。ひたちなか市は、「ほしいも」の生産日本一の「ほしいも王国」として街のあちこちに「ほしいも」に由来するスポットがあります。

ほしいもつり革

ひたちなか海浜鉄道湊線の運行距離は、勝田駅から阿字ヶ浦駅まで14.3㌔。一面に広がるサツマイモ畑や港町など車窓から普段見ることのできない景色を楽しめます。旬の魚介類や近海の地魚がそろう「那珂湊おさかな市場」の最寄り駅の那珂湊駅など全11駅の駅名標は、地域の特産物や史跡を取り入れた可愛らしいデザインで、人気を集めています。

那珂湊駅

ご利益は「ほしいものがすべて手に入る」 ほしいも神社

黄金の鳥居が連なる光景が目を引くのは、ほしいも神社です。令和時代に入って堀出神社の境内に創建された新しい神社です。地元の特産品「ほしいも」にちなんで「ほしいものがすべて手に入りますように」との思いが込められています。

ほしいも神社鳥居

「ほしいも」はサツマイモを蒸して天日干しして作ります。神社のある阿字ヶ浦近辺は、天日干しする冬は晴れの日が多く、強い風が吹くことから「ほしいも」生産に適しているそうです。境内には「ほしいも」をモチーフにしたお守りや「ほしいも」の自動販売機などがあります。「ほしいも」は、県央地域では、ひたちなか市をはじめ那珂市、東海村などで生産されています。

ほしいも神社看板

「宝くじが当たる」パワースポット 酒列磯前神社

「宝くじが当たる」パワースポットとして知られているのは、856年に創建された酒列磯前神社(さかつらいそさき神社)です。鳥居から本殿まで続く参道は、樹齢300年を超えるヤブツバキなどの木々が密生して緑のトンネルをつくっています。冬には椿の花が咲き、華やかさを添えます。

酒列磯前神社の樹叢

梅の名所 ライトアップも人気 偕楽園

偕楽園は、梅の名所として知られ、約100種、3000本の梅が楽しめます。例年、梅の花が見ごろとなる時季に「水戸の梅まつり」が開かれます。このほか梅に続いて桜やツツジなどの花が咲き誇ります。園内の起伏に富んだ地形を歩きながら、水戸藩9代藩主・徳川斉昭の別邸「好文亭」など歴史を感じ、四季折々の景色を楽しむことができます。33日の「ひな祭り」を前にお雛様も飾られていました。

偕楽園の梅

梅の花の開花時期に合わせて昨年から2年連続でチームラボが手がけたアートプロジェクトが行われています。夜になると、赤やピンク、紫、緑、ブルーなどの光と偕楽園の自然が一体となった壮大なアート空間をつくり出します。

偕楽園チーム・ラボ

「太平洋に浮かぶ鳥居」にパワーをもらう 大洗磯前神社

茨城県央地域は豊かな自然に恵まれ、訪れるたびに季節の移り変わりを体感できます。太平洋の景色も驚きを与えてくれます。

大洗磯前(おおあらいいそさき)神社は、太平洋に面した大洗海岸からほど近い高台にあります。古くから海上交通の守り神としても信仰を集めてきました。大洗磯前神社の太平洋に浮かぶ「神磯の鳥居」は「かつて国造りを担った神が降り立った」といわれる聖地となっています。鳥居の先にどこまでも広がる太平洋の景色はエネルギーに満ちあふれて、気持ちを前向きにしてくれます。

大洗磯前神社

石がつくる絶景を冒険気分で楽しむ 石切山脈

笠間焼の産地として知られる笠間市。ここでは日本最大の稲田石の採石場を見学します。石切山脈と呼ばれる山地です。そびえたつ岩面に向かって、バスで急な斜面を登ります。ガイドさんのお話を聞きながら冒険をしている気分になります。石の上に立って写真を撮ることもできます。

石切山脈

稲田石は花崗岩で、この地域に広がる稲田石の地盤が水をろ過し、きれいな地下水となります。また石が何千年もかけて風化した土壌が笠間焼の陶土のベースとなります。美味しいお米やお酒を含めて稲田石は笠間市の特産品を生み出す礎となっています。

定番の地酒を味わい日本酒を学ぶ 磯蔵酒造

明治元年創業の老舗酒蔵、磯蔵酒造。五代目蔵主の磯貴太さんが日本酒の基本的な知識や作業工程を時にユーモアを交えて教えて下さいました。稲田地区の良質な水に着目して創業した当時と同じ方法で、地元産のお米を使って造り続けています。

磯蔵酒造外観

日本酒について学んだ後は、茨城県内で定番の地酒として親しまれている「稲里」をはじめ利き酒タイムを楽しみます。

磯蔵酒造

栗の栽培面積日本一 「笠間の栗」を使ったスイーツを堪能

笠間では日本三大稲荷の一つ、笠間稲荷神社を参拝します。例年、初詣は茨城県内最大の人出となるそう。趣のある店が並ぶ門前通りでは、神社がくるみに縁があったことから、くるみ入りのいなり寿司やお饅頭が売られています。

笠間稲荷神社

笠間市は栗の栽培面積日本一の全国有数の栗の産地です。笠間の栗を使ったスイーツを存分に味わいます。「道の駅かさま」内にある「笠間の栗」専門カフェ&ショップ「楽栗La Kuri」の看板商品「楽栗filo(フィーロ)」は、口に入れた瞬間、栗本来の風味がふわっと広がり、栗を存分に堪能できるスイーツです。(今回はテイクアウトバージョンをいただきました)

「道の駅かさま」は20219月にオープンした新しい道の駅です。地元の農産物などを扱う直売所でのお買い物や、特産の栗を使ったスイーツなどが楽しめます。お土産では、笠間の栗をたっぷり使った「道の駅かさま限定 すいーとまろん」や栗のパウダーを練り込んだクッキー「おちぼ栗」などが人気を集めています。フードコートには、栗の木材で栗の形をモチーフに製作した椅子もあります。

楽栗モンブラン

海の幸に恵まれた大洗の海 名物しらすを使った料理も 茨城県央地域のグルメ

自然が豊かで農業や漁業が盛んな茨城県央地域は、常陸牛や根元が赤いねぎとして知られるレッドポアロ―など地元の食材を使った料理を味わうことも旅の楽しみの一つです。温暖な気候で暖流と寒流がぶつかり合う鹿島灘に面する大洗の海は、海の幸に恵まれています。大洗の「トラットリアJマリーナ」では、「大洗産しらすのペペロンチーノ」をいただきます。レストランから見えるヨットが停泊する光景に、異国情緒を感じます。

シラスパスタ

少し早起きをしてコーヒーとケーキタイム

旅の朝、少し早起きをすると楽しみが広がります。茨城県央地域の朝は、ひたちなか市にあるコーヒー店「サザコーヒー」に寄ってみませんか。勝田駅から徒歩で数分の本店で味わうコーヒーとケーキタイムは旅のぜいたくな時間になります。

サザコーヒー本店

茨城県内を拠点とする「サザコーヒー」のコーヒー豆は、コロンビアの自社農園で生産されています。朝の光を浴びながらコーヒーと一緒に人気の「レインボーミルクレープ」をいただきます。

コーヒーとケーキ

都内から近く、気軽に訪ねることができる場所にありながら、茨城県央地域は、四季を通じて心が躍る景色と出会うことできます。自分だけの景色をまた見たいと思わせてくれる。明日に向かって元気になれる旅の楽しさがあります。

茨城県央地域の情報はこちら

(※1)茨城県央地域:水戸市 笠間市 ひたちなか市 那珂市 小美玉市 茨城町 大洗町 城里町 東海村

(※2)「ほしいも列車」の運行期間のお問い合わせは那珂湊駅(029-262-2361)へ