北陸新幹線延伸を控えた敦賀で、若狭路の旅をサキドリ!

神話に登場しそうな神秘的な湖や、キラキラと光るミルキーブルーの海、ヒストリカルな歴史保存地区や、神聖な空気に包まれるパワースポット…。福井県南部に広がる敦賀若狭地方の表情は多彩で、何度でも足を運びたくなります。そんな若狭路の目下の話題は、2024年春に予定している北陸新幹線の延伸。その日に向けて、着々とおもてなしの準備が進む若狭路を旅しました。

※抽選で5名様に若狭ふぐ鍋セットが当たるアンケートをご用意。詳しくは文末をご覧ください。

港町気質と潮風を感じるウォーターフロント

現在、関東地方から若狭路へ鉄道で旅する場合、東海道新幹線で米原駅→特急しらさぎに乗り換えて敦賀駅→そこから敦賀若狭各地へ向かうルートが主流となっています。東京から敦賀までは約3時間ですが、乗り換えを要するため、「旅してみたいけれど、ちょっと遠い」というイメージを抱いている人もいるかもしれません。

そんな若狭路が身近な場所になるのは2年後。2024年春に北陸新幹線が延伸して以降は、拠点となる新幹線敦賀駅まで東京駅から乗り換えなし、その先の敦賀若狭各地へもスムーズな乗り換えで行くことができ、旅のしやすさが飛躍的に向上します。ちなみに、目下建設中の北陸新幹線・敦賀駅のコンセプトは、「港を望む駅」。新幹線のホームから敦賀湾を望む新駅の誕生が待ち望まれています。

敦賀駅を中心とした一帯は、天然の良港を持つ港町として栄えてきました。今から100年も前、詩人の与謝野晶子が夫・鉄幹に会うべく、敦賀港からロシアのウラジオストク港に渡り、鉄道に乗り換えてモスクワへ、そこから陸路でパリにたどり着いたのは有名なエピソードです。

そんな歴史薫るウォーターフロントは今、旧駅舎や赤レンガ倉庫を生かしたユニークな施設が点在し、ノスタルジーが香る美しいエリアとなっています。

施設のひとつが、「人道の港 敦賀ムゼウム」。1920年代にロシア革命の動乱でシベリアに取り残されたポーランド孤児や、第二次世界大戦中にユダヤ難民を受け入れた敦賀の史実を紹介する唯一無二のミュージアムです。

展示されているのは、知られざる歴史ストーリー。迫害が強まるヨーロッパを脱出し、「命のビザ(第二次世界大戦中、リトアニア・カウナス日本領事館の杉原千畝領事代理により発給された日本通過ビザ)」を携えたユダヤ人が敦賀で過ごした穏やかな時間や、平和が訪れた後の交流などを紹介しています。

教科書には記されていない逸話は、知れば知るほど興味津々。日常の生活物なども制限されていた状況にありながら、りんごやお菓子を分け与えたり、寄付をしたり、銭湯を無料開放したという庶民の秘話にも惹かれます。残念なことに、敦賀は空襲に遭い当時の建物の多くが消失してしまいましたが、温かなエピソードは消えることがありません。

ひとしきり展示を楽しんだ後は、博物館通りへ。歩いていくこともできますが、シェアサイクルで行くのもアリ。自転車は市内9か所のポートでどこでも貸出・返却可能なので、気軽に利用することができます。なにより、潮風を感じながら自転車で巡るのは気持ちがいいもの。

レトロな建物が立ち並ぶ通りには、博物館のほかに町屋風のカフェもあって、ランチを食べたり、ぶらりと散策するのが楽しい場所です。

氣比神宮
若狭路の旅で必ず訪れたいのが、北陸道総鎮守であり、越前國一之宮でもある氣比(けひ)神宮。
敦賀赤レンガ倉庫
1905年築の建物を生かした「敦賀赤レンガ倉庫」は、レストランを備えた施設
人道の港 敦賀ムゼウム
「人道の港 敦賀ムゼウム」。ポーランド孤児やユダヤ難民の子孫からのメッセージ動画も展示している
敦賀市立博物館
かつての銀行を利用した「敦賀市立博物館」。北陸最初のエレベーターや大理石のカウンター、頑丈な金庫など、建物そのものも見応えあり

新幹線駅開業に向けて、おもてなし機運が高まる敦賀市

北陸新幹線延伸まであと2年。新幹線駅開業に向けた敦賀市の盛り上がりを、渕上隆信市長がお話ししてくださいました。

「旅行者に便利な周遊バスの増便をはじめ、様々な計画があります。女性も大活躍していますよ。商店街のおかみさんたちで作る“神楽べっぴん会”は、マルシェや老舗同士のコラボなど、旅行者も楽しめるユニークな企画を次々と実現しています」と市長。「敦賀の人は、仲良くなるととことんお世話したくなるんです」という市長の言葉と、「人道の港 敦賀ムゼウム」で知った人道的なエピソードが重なります。

敦賀を起点に若狭路を旅するなら、グルメも楽しみのひとつ。昔から最高級食材として知られている「若狭ぐじ(アカアマダイ)」や旬を迎えた「越前がに」など、敦賀若狭にはたくさんのブランド食材があります。さらに、冬の日本海という過酷な環境下で育ち脂がのった「敦賀真鯛」や、身が引き締まりおいしい「敦賀ふぐ」など、養殖技術も進化しています。

「SDGsの観点からも、養殖は時代にマッチした産業。もちろん、味は天然魚に劣りません。一本釣り漁師が敦賀真鯛を食べておいしい! と絶賛していましたからね。たしかに、化学的な分析をすると、養殖でありながら天然魚に近い味だといいます」(渕上市長)。

市長が小町読者におすすめしてくださったのが、「東浦みかん」。山と海に挟まれ厳しい気候の中で育つため、しっかりとしたコクと甘みがあるのだそう。このみかんの果汁をブレンドしたクラフトビール「敦賀東浦みかん914ビール」は、お土産にも喜ばれそうです。

敦賀から足を延ばして、若狭の景勝地と歴史スポットへ

若狭きっての絶景ポイントといえば、全長約11キロの三方五湖有料道路(レインボーライン)にある「レインボーライン山頂公園」。若狭湾や三方五湖が広がる絶景に魅了されます。

山頂までは、ケーブルカーかリフトでわずか2分。足湯に入りながら眺める三方五湖や日本海の絶景が外国人審査員による「クールジャパンアワード2019」に認定されました。越前岬から敦賀半島、常神半島まで望める「中央テラス」からの眺めも神秘的。

歴史情緒に浸るなら、小浜市の「三丁町」へ。通りの両側にはベンガラ格子の建物が並び、かつて茶屋文化が花開いた頃の情緒をしのばせています。当時の文化を伝える「料亭播磨」には、お座敷遊び体験というユニークなメニューも。明治初期の料亭をリノベーションしたレストラン「四季彩館 酔月」で、A5ランクの三ツ星若狭牛しゃぶしゃぶをいただくのも贅沢です。

もうひとつ、江戸時代の面影を色濃く残すのが、若狭鯖街道熊川宿。かつて、日本海から京都まで新鮮な魚を届けるべく人や馬が往来した「鯖街道」の宿場町として栄えた地には、今も白壁の土蔵や古い家が残っています。まるで映画のセットのような通りで時おり見かけるのが、古民家を改装した個性的なカフェやレストラン。ただ歴史的建物が保存されているだけでなく、新しいカルチャーに触れることができるのも、熊川宿を歩く醍醐味です。

若狭湾沿岸
日本屈指のリアス式海岸である若狭湾沿岸は、絶景の宝庫
「レインボーライン山頂公園」のテラス
「レインボーライン山頂公園」のテラスは絶景を眺める特等席
山頂
山頂にはWi-Fiを完備。海外のリゾートに来ている気分で楽しめる
小浜の三丁町
最盛期には48軒もの茶屋があったという小浜の三丁町。重要伝統的建造物群保存地区に指定されており当時の趣を残している
SOL'S COFFEE LABORATORY
スペシャルコーヒーが飲める「SOL’S COFFEE LABORATORY」
給食カフェ はな結
小学校の教室をイメージした「給食カフェ はな結」など、熊川宿には古民家を改装したユニークなスポットも

東京で敦賀若狭フェアを開催!
2月2日()~13日(日)まで、マロニエゲート銀座で若狭湾エリアの食材を使ったグルメフェアを開催。焼き鯖チャーハンや名産へしこを使用した料理など各店舗が趣向を凝らしたメニューをご用意しています。詳細はこちら

アンケートに答えると、抽選で5名様に若狭ふぐセットが当たる!
設問に答えた人から抽選で、料理旅館 由幸の若狭とらふぐ鍋セット(34人前 鍋用のとらふぐ700グラム、ポン酢、薬味、昆布/12,100円相当)を5名様にプレゼントします。
※アンケート回答締め切りは、2月28日(月)まで(お一人様1回限り有効)
※当選の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※ご回答いただいた情報は、一般社団法人「若狭湾観光連盟」がマーケティングなどの目的で個人を特定しない形で使用いたします。

アンケートはこちらから

(取材・芹澤和美、協力・福井県)

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