のたうち回るの「のたうつ」って、どんな状態?

言葉レッスン〈24〉

のたうつ

「あの名選手が、あまりの不調にのたうち苦しんでいる」。動詞「のたうつ」が本来表していることは?

【1】 ミミズが土の中でうごめくこと

【2】 ウナギが川の底をはい回ること

【3】 イノシシが泥の中で寝転がること

【4】 カタツムリが木の葉の上を進むこと

 

もがき苦しむことを表す「のたうつ」は「ぬたうつ」が本来の形です。「ぬた」は沼地や湿田を意味する語。「ぬたうつ」はイノシシや鹿がその中で泥にまみれて寝転がるさまを言います。体を冷ましたり、虫に刺されるのを防いだりする効果があるそうです。

のちに、人がごろごろと横になる様子にも当てられるようになり、さらに苦しみの意味合いも加わって「のたうつ」と変化、「のたくる」「のたる」という派生動詞も生まれました。現代では、「のたうつ」よりも「のたうち回る」という複合動詞の方がなじみがあるかもしれません。なお、ごてごてと色を塗ることを表す「ぬたくる」も「ぬたうつ」から派生した語です。

正解は【3】イノシシが泥の中で寝転がること

(読売新聞「校閲道場」より)

「言葉レッスン」は、社会人として知っておきたい正しい言葉の使い方や表現方法を、クイズ形式で手軽に学ぶコーナーです。

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