【1】 字が、「糸が内にある」と分解できるから
【2】 くさくて箱に納めてしまうところから
【3】 寺の納所という場所で作られたから
【4】 納屋の中で自然にできていたから
「納豆」と言えば普通は、茶色でねばねばした糸を引く、好き嫌いの分かれる食べ物「糸引き納豆」を指しますが、このほかに「塩辛納豆」があります。「糸引き」より古く、古代に中国から伝わったとされる塩辛納豆は、蒸した大豆に麹(こうじ)を加えて発酵させ、塩水につけて熟成、乾燥させたもの。色は黒くて粘りけはなく、塩気の強い味がします。寺で製造されることが多く、京都の「大徳寺納豆」や、浜名湖の近くにある大福寺の「浜名納豆」が有名です。寺で施物を納めたり、寺の事務を取り扱ったりする「納所(なっしょ)」で作られるところから「納豆」の名がついたと言われています。
ちなみに甘納豆は、東京のお菓子屋さんが幕末に考案、「浜名納豆」にあやかって「甘名納糖」の名で売り出し、その後甘納豆と呼ばれるようになりました。
正解は 【3】寺の納所という場所で作られたから
(読売新聞「校閲道場」より)
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