「やさぐれる」は投げやりな態度かと思ったら、まったく違う意味

言葉レッスン〈7〉

「仕事がうまくいかないのか、あいつ、近頃やさぐれてるな」。投げやりな感じ、すねた態度を指して使われることもある「やさぐれ」。本来の意味は?

【1】職を転々とすること  

【2】やつれること 

【3】借金を重ねること

【4】家出をすること 

やさぐれ。ふてくされたような顔が思い浮かぶ言葉ですが、本来は香具師(やし)、不良などの隠語で家出、あるいは家出人・宿無しを指す言葉。

動詞化した「やさぐれる」も、家出する、放浪するというのが元の意味です。

「やさ」は鞘(さや)を逆さにした語で、家のこと。

「ぐれ」の由来については辞書の説明もはっきりしませんが、「ぐれはま」を縮めた「ぐれ」という語があり、まともな道からそれること、また隠語で居所を定めずふらつく者を指すことからすると、これに「やさ」をかぶせたのかもしれません。

「ぐれはま」は「はまぐり」を逆さにした「ぐりはま」が変化した語で、食い違う、当てが外れる意。

「やさぐれ」が無気力で投げやりな態度を指して使われるようになったのは、「ぐれる」の意味にひかれたものといわれます。

正解は【4】家出をすること

(読売新聞「校閲道場」より)

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