銀行のトップを頭取と言いますが、「頭取」の由来は?
【1】音頭取り(おんどとり)が変化したもの
【2】棟梁(とうりょう)が頭取に変化したも
【3】両替商が藩の財政を牛耳っていたことから
【4】競争に勝ってトップの地位を獲得することから
頭取は雅楽に由来すると言われています。
雅楽には、管楽器、弦楽器、打楽器がありますが、江戸時代にこれらの3楽器を演奏する人たちをまとめる立場にある人のことを音頭取り(おんどとり)と言いました。この「おんどとり」が「頭取(とうどり)」と呼ばれるように。転じて、一般に頭(かしら)に立つ人という意味で使われたそうです。
1869年(明治2年)に銀行の前身である為替会社ができたとき、出資者の代表が頭取と呼ばれ、その3年後に制定された国立銀行条例に基づいて、銀行のトップの肩書として頭取を採用するようになりました。
現在、頭取は法的に定められた呼称ではないので、一般企業と同様に「社長」とする銀行もあります。
正解は【1】音頭取りが変化したもの
(読売新聞「校閲道場」より)
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