「こき使われる」の「こき」が表す動作は?

言葉レッスン〈2〉

「入社以来こき使われるばかり。この会社、ブラック企業なのかしら」。「こき使う」の「こき」が本来表す動作とは?

【1】強く息を吹いて飛ばすこと

【2】力強くこすって落とすこと

【3】ゴリゴリとすりつぶすこと

【4】リズミカルに切り刻むこと

人を馬車馬のごとく働かせることを表す「こき使う」の「こき」は、動詞「こく(扱く)」の連用形が由来です。「扱く」とは、細長い本体についているものをこするなどして落とすこと。「掻(か)く」や「しごく」に通じるともいわれます。

稲穂から籾(もみ)を引いて落とす動作を「稲をこく」といい、名詞なら「稲こき」です。現代では動詞単独で使われるより、「こき使う」「こき下ろす」のように意味を強めたり、動作を容赦なく行うことを表したりする接頭語的な役割が強くなっています。

ちなみに「おならをこく」「うそをこく」といった、体内のものを勢いよく外に出すことや、言葉を発することを卑しめて言う少々品のない動詞「こく」も、同語源だそうです。

正解 【2】力強くこすって落とすこと

(読売新聞「校閲道場」より)

「言葉レッスン」は、社会人として知っておきたい正しい言葉の使い方や表現方法を、クイズ形式で手軽に学ぶコーナーです。

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