新型コロナショック!緊急時にやっておきたいお金のこと

始めよう!お金のレッスン

写真はイメージです

みなさん、こんにちは! ファイナンシャルプランナーの高山一恵です。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、お給料が大幅に減ってしまった……という働き女子も少なくないのではないでしょうか? 残念ながら、新型コロナは短期間では終息せず、長期化する様相を呈してきました。そこで、本格的にやってくるであろう“コロナ不況”に備えて、やっておきたいお金のことについてお話しします。

危機に備えて、まずは家計の見直しから

新型コロナの影響が長期化することを踏まえて、まず、取り組みたいのが「家計の見直し」です。

現在は、外出自粛やテレワークを実施していることもあり、自宅にいる時間が大幅に増えています。その影響で、働き女子の皆さんの中にも、家で食事をする機会が増え、その結果、食費が大幅に増えているという方が多いのではないでしょうか。加えて、マスクやトイレットペーパー、消毒液など、衛生用品や日用品の出費も増えているという方が少なくないようです。また、巣ごもりが続くことで、動画配信サービスに新規加入したり、書籍やゲームを買い込んだりといった、巣ごもり生活を楽しむための費用も増加傾向にあるようです。

一方、レジャー施設は軒並み休館、デパートや飲食店に加えて、多くの美容院やマツエク店も休業という状態ですから、「レジャー費」や「交際費」「美容費」などは大幅に減っているのではないでしょうか。

現在は平時とは違うので、いつもと違う家計状況になっていると思います。まずは、何にどれくらいお金を使っているのか把握することが大切です。

全体的に支出を把握できたところで、今度は「生きていくために必要な衣食住の基本生活費」と「趣味やレジャーなど生活を豊かにするための費用」に分けて集計してみましょう。さらに、今後1年以内にまとまった出費があるイベントを控えている場合には、「いつ」「いくらかかるのか」を把握しておくことも大切です。

今後は、収入を増やすことが難しい状況がしばらく続きそうですから、現状を考慮しながら、「基本生活費」と「生活を豊かにするための費用」がそれぞれ、どのくらいまで削減できるのか、精神的な満足度も考慮して、現実的な数字を考えておきましょう。

毎月一定金額かかる固定費も見直しを!

また、この機会にぜひ取り組みたいのが、「固定費の削減」です。固定費とは、収入の増減に関係なく、毎月あるいは毎年、一定額かかってくる費用のこと。家計でいえば、月々の家賃、住宅ローン、水道光熱費、スマートフォンやインターネットの使用料、生命保険料、スポーツジム代などを指します。

固定費は一度見直してしまえば、その後は何もしなくても節約効果が得られます。何よりうれしいのが、まとまった金額を減らせる可能性が高いこと。「固定費」の見直しができないか、ぜひ確認をしてみましょう。

特に、家で過ごす時間が増えることによって、「水道光熱費」「通信費」などは増えがちになっていると思うので、優先してメスを入れましょう。

写真はイメージです

ちなみに、総務省の2019年の家計調査報告によると、水道光熱費の全国平均は、単身世帯で1万1652円、2人以上の世帯で2万1951円となっています。単身世帯にフォーカスしてみると、1万1652円のうち、電気代5700円、ガス代3012円、水道代2120円、その他821円となっており、電気代の占める割合が大きいことがわかります。ですから、電気代にメスを入れることは、家計費削減に有効です。

例えば、一人暮らしの場合、一般的に契約アンペアは20〜30Aですが、仮に、契約を30Aから20Aに変更した場合、東京電力で契約している場合だと、毎月約280円節約でき、年間では約3300円の節約になります。また、契約している電力会社を変更するというのも手。電気代見直しサイト「エネチェンジ」などでシミュレーションしてみましょう。

また、大手キャリアとスマホの契約をしている方は、この機会に格安SIM(格安スマホ)への乗り換えの検討を。格安SIMは、これまで通信速度や通信の不安定さなどが問題視されていましたが、最近は、通信速度や安定性が大手キャリアに見劣りせず、サポート体制も整ったサービスが出てきています。大手キャリアから格安SIMへ変更すると、一般的に月額5000〜8000円程度節約できます。

さらに、スポーツジムなどに通っている場合は、毎月会費を支払っていると思いますが、現在は休業しているジムがほとんど。休会届や退会届を出さないと会費を支払い続けなくてはならないケースもあるようなので、ジムなどに通っている方は、きちんと契約を確認しましょう。

貯蓄も緊急予備資金として活用することも検討

支出を見直しても家計が厳しいという場合には、緊急予備資金として貯蓄の活用も検討しましょう。実際、今どれくらいの貯蓄があるのか、貯蓄を利用するとして、どれくらいの期間持つのかまで把握しておくと安心です。

今回のような危機が襲ってくると、貯蓄があるかどうかで精神的な安定度は全く違います。今は収入が減少していて、とても貯蓄なんて……という人も多いと思いますが、新型コロナの感染拡大が落ち着き、平時に戻った場合には、今回のような危機に備えて、日頃から貯蓄を習慣化させておくことが大切です。

貯蓄が全くないという人は、もしもの場合に備えて、生活費の1年分は準備しておきたいですね。

今はあらゆる知恵を絞り、この危機を乗り越えましょう。

【あわせて読みたい】
高山一恵さんの連載「始めよう!お金のレッスン」
安定的にお金を増やすには長期・積み立て・分散型投資を
複利効果を味方につける「ほったらかし投資」

高山一恵
高山一恵(たかやま・かずえ)
ファイナンシャルプランナー

 慶應義塾大学卒業。2005年に女性による女性のためのファイナンシャルプランニングオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画。2015年から株式会社Money&Youの取締役。結婚、出産、夫の転勤など人生に多くの転機が訪れる女性にこそお金の知識が必要と考え、講演、個人マネー相談のほか、雑誌の記事執筆やテレビ番組出演など精力的に活動している。著書に「やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方」(きんざい)など。