女性の人生に寄り添い、夢にコミット ライザップ・佐藤美和

働く女のランチ図鑑 vol.35

「結果にコミットする。」のキャッチコピーで知られるプライベートジムを運営するライザップ(本社・東京都新宿区)。「男性の目が気になる」「女性ならではの悩みを話したい」――。そんな女性の気持ちに応え、トレーナーもゲストも全員女性という店舗を展開しています。ライザップウーマン新宿店の店長でトレーナーの佐藤美和さん(35)に、仕事やランチについて聞き、気になるダイエットのアドバイスをもらいました。

くじけそうな気持ちを奮い立たせる

「はい、もう少し腕を上げて。あと3回、がんばりましょう。8、9、10」

真っ白な内装が特徴的なライザップウーマンのセッションルームに、佐藤さんの声が響きます。ダンベルを持つ女性ゲストの腕に手を添え、くじけそうになる気持ちを奮い立たせます。額に汗をにじませる女性ゲスト。肩で息をする様子に、佐藤さんは「脂肪がしっかりと燃えていますよ。明日は筋肉痛ですね」といたずらっぽい笑顔を見せます。

都内の専門学校でスポーツトレーニングを学んだ佐藤さんは、フィットネスクラブでスタジオレッスンやエアロビクスの指導者として経験を積みました。ライザップの事業創立メンバーと縁があったことから、2014年に入社。横浜や甲府などの店舗責任者を経て、19年からライザップウーマン新宿店へ異動しました。

夢を叶える瞬間に立ち会った

ライザップでパーソナルトレーナーとして新たな道を歩き始めた当初、忘れられない50代の男性ゲストとの出会いがありました。糖尿病と高血圧に悩んでいたその男性には、待望の子どもが生まれたばかり。「かっこいいお父さんでいたい」。筋力トレーニングと食事管理を、佐藤さんと二人三脚で続けました。

体が絞られてくると、表情はどんどん明るくなり、ファッションにも気遣うようになりました。自信を持った男性は、肉体美を競うコンテストのステージにも立ちました。「人が変わっていくプロセスをつぶさに見ることができ、夢をかなえる瞬間に立ち会わせてもらえました」と佐藤さん。

女性専用のライザップウーマンに移ってからは、女性ならではの体の悩みに向き合っています。「2人目を出産したら、体形が戻らなくなった」「食事量が多いわけではないのに、やせられない」「冷えとむくみがつらい」……。生理や頭痛などを理由にトレーニングを休む女性もいます。減量が思うように進まないと、心が折れそうになるゲストも。

「モチベーションを維持するのは簡単ではありません。でも、『私の顔を見たら、きっとやる気になるから』『私に会ったら、きっと元気になれるから』と必死で伝えます。とにかく、立ち止まらずに、一歩を踏み出してもらうようにしています」。佐藤さんはどんなにおっくうでもトレーニングに来てもらえば、気持ちや体の変化を実感してもらえる自信があると言います。

ダイエット成功者の共通点

昨年から、佐藤さん自身も肉体美を競うコンテストに出場するようになりました。自ら体を鍛え、減量に励むことで、トレーニングや食事制限のつらさも身をもって理解できるようになりました。佐藤さんは、6月のコンテストに向けて今月から減量期間に入りました。ランチはローストビーフと春菊のサラダ。たんぱく質の摂取量は1日当たり25グラムを下回らないように、プロテインも飲みます。

ダイエットを成功させる人には共通点があるそうです。「10年前のドレスを着られるようになりたい」「夫にきれいになったと言われたい」「子どもの自慢のママになりたい」などと、具体的な夢や目標を持っていることです。そして、その夢に向かって、トレーニングや食事管理を習慣化することだと説明します。

ダイエットやボディメイクへの関心は、女性の方が男性よりも高いそうです。ただその一方で女性は、生理や更年期障害など特有の不調を抱えがちで、極端な食事制限に走って体調を崩したりするケースも少なくありません。

だから、佐藤さんは、女性の体の悩みに共感し、適切なアドバイスができる女性トレーナーがもっと必要だと感じています。将来の夢は「家庭を築いて、長くトレーナーを続けたい」。結婚、出産、加齢……、女性のライフステージの変化に寄り添い、夢の実現にコミットするのが佐藤さんの目標です。

(取材・鈴木幸大、撮影・稲垣純也)

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生き生きと働く女性をクローズアップする「働く女のランチ図鑑」。職場での仕事ぶりや気になるランチの様子をお届けします。

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稲垣純也
稲垣 純也(いながき・じゅんや)
カメラマン

 1970年愛知県生まれ東京在住。篠山紀信氏に師事。2002年独立。雑誌やWebを中心に主に人物撮影。得意分野は女性ポートレイト。

Junya Inagaki