お金の優先順位を下げるために、お金を学ぶ

幸せを引き寄せるマネー術

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3年近く連載させていただいた「幸せを引き寄せるマネー術」ですが、今回で最終回となります。最後は、お金のことを学んだり、対策をしたりすることの意味について考えてみたいと思います。

人生はお金以外に重要なことがいっぱい

私が言わなくても多くの人が感じていることかと思いますが、人生においてはお金よりも大切なことがたくさんあると思います。家族、友人、健康、ゆったり過ごす穏やかな時間、没頭できる趣味など、お金のことはさておいて、本当であればもっと優先順位をあげたいし、集中したいと思っていることがあるのではないでしょうか。お金のことを最も重視していると思われがちなファイナンシャルプランナーも、このことは十分に感じているところです。

一方で、そうした多くのことも、金銭的な心配を抱えていると、十分にエネルギーを注ぐことが難しくなります。金銭的な安心感をある程度得られている状態の方が、ちゃんと大切にできる可能性が高まるのではないでしょうか。

お金のことを学んだり、不安を感じない対策をとったりすることは、逆説的ですが、「お金の優先順位を適切に下げ、人生におけるお金以外の大切なことを、ちゃんと大切にする」ことにつながります。

自分に合った「続けられる」方法で

お金に関する学びや対策には大きく二つの方法があります。

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一つ目は、最初によく研究して、後は自動的に効果が続く方法です。固定費を削減することや、支払い方法を工夫して「仕組み化」することなどが具体的な方法ですね。

二つ目は、日々努力を積み重ねることで効果を大きくしていく方法です。ラテ・マネー(カフェラテのように、いつもの習慣で買っているけれど、実は自分にとって大切ではない支出)を見直したり、3回熟考して欲しいと思えるものしか買わなかったりといった行動などが代表的です。

労力対効果を考えると、一つ目の方法を推奨されるシーンが多いですし、私も本連載の中で「仕組み化」の大切さは繰り返しお伝えしてきました。

しかし本当は、どちらの方法であっても良く、大切なのは「続けられること」だと考えています。お金との付き合い方の改善は「ある日突然、一足飛びに」を期待することは現実的ではありません。派手には見えなくても、長年続けた結果が大きな果実として実を結びます。

そのため、二つ目の方法の方が性格に合っているという場合は、すぐに試せる方法をたくさん積み重ねていくのも良い方法です。仕組み化で空けた時間で稼ぎを増やすことなどは、それが許される環境だったとしても、長い人生の中で置かれた状況が変化すると、そうではなくなることもありますね。

取り組みやすい方法は、性格や環境によって違ってくることもあると思います。

大切なのは、変化した環境や性格に合わせて無理のない選択はどれなのかを考え、締め付け過ぎず、しなやかに続けていくことと言えそうです。その時に選べるベターなマネー術を続けていくことで、きっと幸せは引き寄せられると思います。

皆さんにとって、心地良いお金との付き合いが続いていくことをお祈りしています。

これまで連載をお読みくださった皆さま、ありがとうございました。また、何らかの形でお目にかかれる機会があればと願っております。

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