今と異なるNISAに口座を変更したい 手続きはいつまで?

幸せを引き寄せるマネー術

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前回のコラムでは、2020年度以降の一般NISAやつみたてNISAの制度の見通しなどについて整理しました。ところで、既にNISA口座を開いている人が、異なる口座に変更したい場合はどうすればいいのでしょうか。

1人1年1口座

一般NISAとつみたてNISAは1人につき、1年に1口座しか持てません。今年、既に一般NISA口座で運用を行っている場合、つみたてNISAでの運用はできませんし、逆につみたてNISAで既に運用している人も、一般NISAに切り替えることはできません。

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今、一般NISAやつみたてNISAで運用している人が、来年は異なる種類のNISAで運用したい場合は、今から手続きを行って備える必要があります。口座の切り替えは前年の10月1日から行うことができます。年が明けてからも、まだその口座で投資を行っていない場合には、9月30日までその年のNISA口座や金融機関の変更をすることができます。

継続的に投資をしている人で口座の切り替えを検討している人は、10月から年末までに翌年の運用方針を決めて手続きをするのが良いですね。

なお、NISAの口座の種類は変えないものの、口座を開設する金融機関を変更したい場合、現在の金融機関に解約の手続きをし、解約の証明書を添えて新たな金融機関で手続きを行う必要があります。手続きのステップが増えるため、早めに取り組むと安心です。

金融機関が変わるとロールオーバーができない

一般NISAでは、5年間の非課税期間が終了すると、当年の非課税枠を使って非課税期間を延長する「ロールオーバー」の手続きを選択することができます。例えば、2015年に投資をスタートした資金は、2019年に非課税期間が終了しますが、2020年の非課税枠を使ってあと最大5年、非課税期間を延長することが可能です。

しかし、金融機関を変更した場合は、このロールオーバーを行うことができません。2015年や2016年など、以前に投資した資金は予定通りの期間で非課税による運用を終えるつもりで、残りの期間の投資判断を行うよう注意しましょう。

年ごとに口座を変更することはできますが、手続きが煩雑なことや注意すべき点もあるため、実際にはあまり頻繁に変更しない方が良いでしょう。

とは言え、NISA口座を開いたものの、金融機関を変更したい場合や、一般やつみたてなどの種類を変更したい場合もあるかもしれません。注意点を確認しながら、望ましい投資スタイルを続けられると良いですね。

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