働く女性が幸せになる3つの「武器」

ゆるキャリ女子の未来予想図9

どんな職場でも、相性の良い人もいれば、悪い人もいます。複雑に絡み合う人間関係の線は、長さも太さも異なれば、引き方も日々変化していきます。そんな職場で働く女性が幸せになるために、伝えたいことがあります。

職場で生き抜く無敵の武器がある

「ゆるキャリ女子」がこれから職場で生き抜くのに必要な三つの心得を紹介します。

〈1〉偏見や先入観を乗り越える優しさ

仕事のほとんどは、チームでゴールを目指します。ですから、職場の雰囲気を悪化させ、仕事のモチベーションが下がってしまうような言動はご法度です。一緒に仕事をする仲間である同僚や部下はもちろん、上司に対しても思いやりの気持ちが求められます。

「ダイバーシティー(多様性)マネジメント」に力を入れる企業も増えています。ダイバーシティーは女性の活躍だけに限りません。ダイバーシティーマネジメントは、性別、国籍、年齢、障害の有無などの多様性はもちろん、外見からは判断しにくい性的指向、趣味、宗教、学歴・職歴、スキルレベルなど内面的な特性が含まれます。

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経済産業省は、少子高齢化の中で人材を確保し、多様化する市場ニーズやリスクへの対応力を高めるダイバーシティーマネジメントが、日本経済の持続的成長にとって不可欠だとしています。ただ、考え方や価値観の異なる人とのコミュニケーションを苦手とする人は少なくありません。「この発言をしたら、この人はどう思うだろう」。他人の痛みを想像する優しさがあれば、偏見や先入観を乗り越えられるはずです。

〈2〉「社会の役に立っている」という実感

毎日、同じ業務の繰り返しでやる気がなくなっていたり、つまらないと感じたりすることがあるでしょう。仕事をやり抜く力の源となるのは、「だれかのために役立っている」という実感です。

仕事のゴールを想像してみてください。そこには、あなたが関わった商品やサービスを手にする客の笑顔があります。どこかで困っている人の助けになっているかもしれません。だれかの安心につながっているかもしれません。ささやかな喜びになっているかもしれません。そんなふうに考えると、「なんでこんなことをやっているんだろう」という疑問や「退屈な仕事で飽き飽きしてしまう」といったマンネリ感を解消できるはずです。

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〈3〉自分を客観視する心のゆとり

働く場所は今いる一つじゃありません。違う部署へ異動することだって、ほかの会社へ転職するという選択肢だってあります。そんなふうに、“逃げ場”を用意しておけば、いざというとき、心にゆとりが生まれます。

仕事をしていれば、時に理不尽と感じることもあるでしょう。思い通りにコトが進まず、イライラが募ることもあるでしょう。心にゆとりがあれば、自分を客観視することができます。宇宙人にでもなったつもりで、遠くから現実を眺めてみましょう。「狭いオフィスで起きているちっぽけなこと」と、気持ちを切り替えることができるはずです。

「仕事一筋でバリバリ働く」なんてタイプじゃなく、仕事も趣味も充実させたいという「ゆるキャリ女子」は、職場に無駄な敵を作っている場合ではありません。ゆるっと、だけど、職場で生き抜いていくために、この三つの心得は無敵の武器となるはずです。

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さて、「楽しく働くための社内政治力」と「ゆるキャリ女子の未来予想図」で2年半続いたコラムは、今回で最終回となります。長い間、ありがとうございました。また、お会いできる日を楽しみにしています。

 あなたの描いた未来予想図が思った通りにかなえられますように!

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関下昌代
関下昌代(せきした・まさよ)
キャリアカウンセラー

亜細亜大学非常勤講師。熊本市生まれ。高校卒業後、住友信託銀行に就職。以後、派遣、臨時職員でテレビ熊本、熊本県庁などで勤務した。1989年シティバンク銀行に転職。いくつかの業務部を経て、2001年人事本部人材開発課に異動。社員研修プログラムの企画、社内講師役を務める。09年3月、立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士号取得。同11月末シティバンク銀行を退職。11年4月より大学でビジネスマナーやコミュニケーションの科目を担当。著書に「先輩に可愛がられ、同僚に疎まれず、後輩に慕われる女子になる 職場で幸せになる45のコツ」(中央公論新社)「ダメ上司のトリセツ ―働く女子必読! 会社で地雷を踏まないために」(さくら舎)「伸びる女の社内政治力」(同)などがある。

「伸びる女!」になる秘密