新しく来る上司が良くないウワサ…どうしよう?

ゆるキャリ女子の未来予想図7

上司との人間関係の良し悪しは、女性に限らず働く人にとって重要な問題です。

「休み明けの職場へ行くのに気が滅入る」という人の声を聴けば、上司との人間関係が左右しているケースがあります。先日あるセミナーで知り合ったアラサーの女性は、最近起こった衝撃的な出来事として着任予定の新しい「上司」への不安について語ってくれました。

部下に高圧的な態度・・・らしい

彼女の話とは……。

「今の上司Aさんと良い関係性を築き上げていました。これから新しい企画を提案し、やる気満々だったのに人事異動で上司が代わることになりました。新しい上司Bさんについては、すでに、良からぬウワサばかり飛び交っています。これから、せっかく、がんばろうと思っていたのに水を差されたようで気が重いのです」

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ウワサによるとBさんは、目標達成意欲が人一倍強く、「俺についてこい!」と部下に高圧的な態度をとるタイプだそう。そのせいで、360度評価(上司だけでなく同僚や部下、他部署の社員などによる多面評価)は、部下からの評価が思わしくないとのこと。

今までの上司Aさんは、「これを試してみたら?」ときめ細かいコミュニケーションで部下の長所を引き出すタイプ。真逆の上司Bさんにどう接したらよいものか。自分が温めてきた企画もしばらく出さないようにして様子をうかがったほうがいいのかもしれない。

信頼を寄せていた上司が異動となるのは、部下にとって一大事です。

「前の部署でパワハラが原因で体調を崩した社員がいるらしい」

「いつも遅くまで残っていて、部下が帰りづらいらしい」

「部下の意見にまったく耳を貸さないらしい」

送別会でしんみりしているところに、新しく来る上司のこんなネガティブなウワサが耳に入り、ため息をつきたくなる瞬間。私にも経験があります。

ただ、まだ見ぬ上司におののき、不安ばかりを募らせてウツウツとしていても仕方ありません。

「人生は思い通りにはいかないから面白いのだ」。思い切って、こうやって考え方を切り替えたほうが精神衛生上、ずっと健全です。

試される働く女子の情報収集能力

新しい上司について、美辞麗句も誹謗ひぼう中傷もあらゆるウワサ話が集まってくるなら、それは社内政治にけた「ゆるキャリ女子」の素晴らしい能力の一つです。それだけあなたが周りの人から話しかけられやすいキャラだということ、そして情報をキャッチする高感度のアンテナがしっかりと立っている証拠です。

新しく来る上司がどんな人なのか全く知らず、無防備に接して思わぬダメージを受けるより、ある程度情報を集めて、言動を予測できたほうが、どんなボールが飛んできても部下としては「想定内」になるのでショックを和らげることができます。

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新しい可能性を広げるチャンス

ウワサがすべて真実かというと、そうでない場合もあります。

悪いイメージばかりで先入観を固めるのではなく、自分の目で確かめる「大人の余裕」を持つべきです。新しい上司をピュアな目で観察し、その上司と適度な距離を保ちつつ、評価される部下になるにはどうするか——。自らのキャリア戦略を見直すことです。

企業の規模にもよりますが、上司は平均3~5年くらいで代わります。自分のこれからの長い仕事人生において、わずか数年で代わっていく上司と運命共同体になる必要はありません。

企業は転勤の目的として、「社員の人材育成」「社員の処遇・適材適所」「組織運営上の人事ローテーションの結果」「組織の活性化・社員への刺激」「幹部の選抜・育成」などを挙げています(2017年1月、独立行政法人 労働政策研究・研修機構「企業における転勤の実態に関する調査」より)。

人材の固定化(マンネリ化)を防ぐ狙いもあります。新しい上司のタイプを見極めて、自分の成長につなげてみてはどうでしょう? 

たとえウワサでは評判が芳しくない上司でも、一緒に仕事をしてみるとなぜかウマがあったり、人として尊敬できたりする部分があるかもしれません。それは、今まで気づかなかった自分の可能性を発見するチャンスにつながります。

 新たな上司とクールに接して自分のプラスに!

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関下昌代
関下昌代(せきした・まさよ)
キャリアカウンセラー

亜細亜大学非常勤講師。熊本市生まれ。高校卒業後、住友信託銀行に就職。以後、派遣、臨時職員でテレビ熊本、熊本県庁などで勤務した。1989年シティバンク銀行に転職。いくつかの業務部を経て、2001年人事本部人材開発課に異動。社員研修プログラムの企画、社内講師役を務める。2009年3月、立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士号取得。同11月末シティバンク銀行を退職。2011年4月より大学でビジネスマナーやコミュニケーションの科目を担当。著書に「先輩に可愛がられ、同僚に疎まれず、後輩に慕われる女子になる 職場で幸せになる45のコツ」(中央公論新社)「ダメ上司のトリセツ ―働く女子必読! 会社で地雷を踏まないために」(さくら舎)「伸びる女の社内政治力」(同)「伸びる女(ひと)と伸び悩む女の習慣」(明日香出版社)などがある。

「伸びる女!」になる秘密