夫婦のお財布「一部共同」のやり方を考える

幸せを引き寄せるマネー術

前回のコラムで、比較的取り組みやすい夫婦のお財布管理方法として「一部共同」をご紹介しました。この方法について、実際の運用方法を考えてみます。

どちらかの名義で家計の貯蓄を行うことに?

日本の銀行では、銀行口座は誰か1人の名義で開設することになります。そのため、夫婦のお財布の一部を共同運営するための銀行口座を開設する場合、夫か妻のどちらかの名義を作って運用することになります。

仮に夫名義の銀行口座で、一部共同させる生活費と家庭としての貯蓄を管理していた場合、夫が亡くなった際、原則としてその口座は凍結され、妻でも引き出しができません。今年7月1日に民法が改正され、一定額までは引き出しが可能になり、葬儀費用などの助けにできる可能性も生まれましたが、一定の手続きが必要ですし、引き出せる金額にも制限があります。可能であれば、夫と妻、それぞれの名義で貯蓄を備える方がより安心です。

家計簿アプリで疑似的に共同口座を作る

近年では家計簿アプリが充実していて、夫と妻それぞれの名義を一つのアカウントに連携させてお互いに閲覧できるように設定することができます。夫と妻の一部共同管理用の銀行口座だけは、家計簿アプリに連携させ、その他の口座はあえて見せないという運用も可能です。

例えば、前回ご紹介した、手取り月収が夫20万円、妻10万円で、生活費は夫が10万円、妻が5万円を負担し、家庭としての貯蓄は夫2万円、妻1万円を目指すケースで考えてみます。夫は自分名義の銀行口座に毎月12万円を、妻は自分名義の銀行口座に毎月6万円を入金します。この二つの銀行口座を家計簿アプリで連携し、お互いに見られるようにします。毎月出ていく支出のうち、家賃と光熱費など、おおよそ合計10万円になる費目については夫の口座から引き落としを、食費と日用品などおおよそ合計5万円になる費目については妻の口座から引き落としをします。

最初の設定さえしてしまえば、以降は順調にそれぞれの名義で毎月2万円と1万円の貯蓄ができているかを時々チェックをすることで、フェアな家計運営ができ、貯蓄も備えることができるようになります。もし想定していたような貯蓄ペースや費用負担配分になっていない場合は、話し合って調整していけると良いですね。

あくまで運営方法の一例をご紹介しましたが、新しいサービスも上手に活用し、よりフェアで自動的に振り分けられる仕組みを構築できると続けやすいでしょう。

【あわせて読みたい】

夫婦のお財布はどう管理する?

利用者にとってAmazonカードって得なの?

多すぎる? 保有するクレジットカードを整理するコツ

退職するなら「月末1日前」が有利って本当?