関下昌代さんの連載「楽しく働くための社内政治力」が本に

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 OTEKOMACHIで連載されていたキャリアカウンセラー・関下昌代さんのコラム「楽しく働くための社内政治力」が、「先輩に可愛がられ、同僚に疎まれず、後輩に慕われる女子になる 職場で幸せになる45のコツ」のタイトルで中央公論新社から出版されました。

 毎日同じような仕事を繰り返す中、上司や同僚から期待されておらず、職場で自分の居場所を見失っている――。そんなふうに感じている女性たちのために、関下さんが40年近い社会人経験で得た「周囲の人間関係を良くし、職場に自分の居場所をつくる方法」をまとめています。上司をはじめ、職場の全員を味方につけ、“全方位敵なし”になる極意を関下さんに聞きました。

働く女性の幅広い悩みにアドバイス

 2017年4月に始まったこのコラムは、19年4月まで隔週で連載されました。「上司から嫌われている」「仕事にやりがいを感じられない」「社内恋愛のメリット・デメリットは?」といった、働く女性の悩みを解決する方法をアドバイス。住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)、テレビ熊本、熊本県庁、シティバンクなどで働いた自らの経験をもとに、職場の人間関係を改善するコツについてレクチャーしています。

関下さん(亜細亜大学で)

職場の悩みはほとんどが人間関係

 「働く女性が職場で抱える悩みのほとんどが、『上司』『先輩』『同僚』などの人間関係。『明日、会社に行きたくない』とこぼす女性の話を聞けば、たいていが上司の愚痴や同僚女性への不満です」と関下さん。「だれかのせいにばかりしていても、居心地の良い職場にはなりません。どんなに嫌な上司でも、きっといいところがあるはずです。自分の見方を変えることも必要だと思います」と話します。

 職場には、上昇志向の強いバリキャリタイプもいれば、育児をしながら時間をやりくりする女性もいます。さまざまな職場を経験してきた契約社員も増えているでしょう。関下さんは「周囲をよく観察することが大事です。チームを引っ張るリーダー、リーダーを支えるサポート役、チームが行き詰まったときにほっとさせる役……。自分の個性を生かせる役回りがあるはずです」とアドバイスします。

さあ明日も会社に行こう

 大学でキャリア教育の授業を担当している関下さん。女性の働き方について、こんなふうに分析します。

 「女性の仕事観は意外と大きく変化していないように思います。若い学生の中にも専業主婦志向は依然として残っています。ただ、この先の長い人生を考えれば、1人のパートナーに委ねる生き方はリスクがあります。かつてのように給料がうなぎのぼりということはないでしょうし、離婚する夫婦も珍しくありません」

講師としてキャリア教育を指導する関下さん(亜細亜大学で)

 女性が職場で活躍する姿は当たり前になっているにもかかわらず、ファッションや夫の収入、子どもが通う学校などについて、女性同士でマウンティングをする傾向があると、関下さんは指摘します。現実を一部だけ切り取ったSNSの世界で「インスタ映え」や「いいね収集」といったことばかりにあくせくしているのも気になるそうです。

 必要なスキルを磨き、自分の能力にマッチした仕事を手に入れるために頑張っている人がいます。その逆で、さまざまな失敗を繰り返しながらも目の前の仕事にただコツコツと取り組んでいたら、思いもよらないところから何かのきっかけが生まれ、キャリアの新しいドアが開いていくこともあります。

 本書では、考え方や視点を少し変えることで、周囲の見え方が明るくなるヒントがつづられています。「『明日も会社に行こう!』と前向きになるきっかけになればうれしいです」。

関下昌代
関下昌代(せきした・まさよ)
キャリアカウンセラー

亜細亜大学非常勤講師。熊本市生まれ。高校卒業後、住友信託銀行に就職。以後、派遣、臨時職員でテレビ熊本、熊本県庁などで勤務した。1989年シティバンク銀行に転職。いくつかの業務部を経て、2001年人事本部人材開発課に異動。社員研修プログラムの企画、社内講師役を務める。2009年3月、立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士号取得。同11月末シティバンク銀行を退職。2011年4月より大学でビジネスマナーやコミュニケーションの科目を担当。

「伸びる女!」になる秘密

「先輩に可愛がられ、同僚に疎まれず、後輩に慕われる女子になる 職場で幸せになる45のコツ」

居場所がないと疎外感に悩む人。あるいは、世の中「働き方改革」ブームだけど、会社は何もやってくれないから何も変わらないとあきらめがちな人。そんな皆さんの悩みに応える、必読の一冊。

定価:本体1400円(税別)、四六判、192ページ