よく宣伝で見るネット保険だけど、本当に安いの?

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 家計運営を健全に進めるためには、生命保険料などの固定費を適切に抑えることが大切です。「保険料を抑える」ために多くの人がパッと思いつくのは、ネット保険かもしれません。果たして、ネット保険は本当に“安い”のでしょうか。

確かに安いことも多いが、保険料は保障内容の影響が大きい

 保険に加入し支払う「保険料」は、保障や給付を受けるための直接的な原資となる「純保険料」と、保険会社の人件費など経費に当たる「付加保険料」で構成されています。ネット保険であれば、店舗や人件費などの経費があまりかからないため、付加保険料を抑えやすく、結果的に保険料が安くなる傾向があります。

 人を介さない分、保険金給付を受ける手続きも、加入者が自分でインターネットなどで行わなければいけません。

 一方で、保険料は、支払うことになる保険金や、事象が起こる確率、保障期間などから算出されます。つまり、年齢や保障対象とする事象、期間などの条件がすべて全く同じ場合、「保険料が会社によって大きく異なる」ということは考えにくいといえます。

 もちろん、同じ病気でも、30代女性に起こる確率を高めに見積もる保険会社と、40代女性に起こる確率を高めに見積もる保険会社などは存在します。しかし、合理的な金額で安心を得ることを考える場合、今この瞬間の自分の年齢に照らし合わせた最安保険料の商品を選ぶことよりは、必要十分で適切な保障内容を選ぶことを気に掛ける方が重要といえます。

何が保険料に影響を与えているの?

 例えば、保障が受けられるのが一定期間である定期保険は、掛け捨てになりますが、保険料は安くなります。反面、保障が続く終身保険の保険料は高くなります。保障しようとしている期間が異なるため、保険料が違うことは納得できますね。

 また、「たばこを吸わない」「BMI(体格指数)などの値が適正である」などの条件で、健康体の人に対して割引を提供している商品などは、ネット保険より安くなることもあります。これも、保障対象を絞り込むことで保険料が抑えられている例といえます。

 ネット保険は確かに安いことは多いのですが、内容を見てみると保障内容がシンプルだから安いというケースもあります。保険選びにおいては、全く同じ内容で店舗かネットかと最安の商品を探すというよりは、内容が分かりやすいシンプルな商品を、自分が望む保障の分だけ選び、組み合わせることが合理的な選択につながります。

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