新元号が発表されました。5月1日、「平成」から「令和」へ。新たな時代への幕開けとなります。みなさんは、新時代をどんなふうに迎えるのでしょう。
早いもので新年度がスタートして2週間になろうとしています。新年度は、大小様々な変化の波が押し寄せる季節でもあります。異動や転職で環境が変わる、あるいは上司や同僚が入れ替わるなど、慣れ親しんだ場所や人とお別れするのは寂しいものです。また、進級・進学した子供など、身近な家族が新しい環境になじめるかどうかといった心配事もあるでしょう。
暖かな春の訪れはうれしいけれど、同時に未知なるモノへの不安の芽が顔を出します。
成り行き任せでつかんだキャリア
私の仕事人生にも異動や転職といった「転機」がいくつかありました。人からは華麗な転職などと言われることもありますが、自分ではまったくそうは思っていません。私はキャリアプランなど立てたことがなく、いつも行き当たりばったりの「成り行き任せの人生」だったのです。
その時々の自分の感情の赴くまま、「こうなればステキ!」に従って行動してきた結果、今に至っています。
学生時代、通学バスから見える「チョコレート色のステキなビル」にあこがれていました。
「あのステキなビルの中で働きたい」
その一心で、ビルの中の銀行に就職しました。県庁で仕事をしていたときは、「あの有名な知事の身近で仕事をしてみたい」と、秘書課に配属されるように画策し(努力ともいいます)、見事、願いがかないました。
次は「外資系のOLになれたらカッコイイ!」と、英語もできないのにアメリカの銀行に転職。「女子大生になってキャンパスを歩いてみたい」と44歳で受験し、ついには大学院を修了しました。
ミーハー丸出しの直感で行動する私に、家族はいつも「無謀だ」と苦笑い。でも、結果的にキャリアのドアが開いていきました。今、こうして経験談を語るコラムや本を執筆するチャンスをいただけるのは、私が「ワクワクするステキなこと」を追い求めたからです。
チャンスをつかむのは自分次第
人から何と言われようと、自分の人生は自分でハンドルを握る覚悟が必要だと思います。交差点を曲がるのか、まっすぐ進むのか、自分の責任において自分で決めていきましょう。もし、行き止まりにぶつかったら、引き返して仕切り直せばいいのです。
動き出すきっかけは何だっていいのです。私のように「ミーハー一直線」でも、自分が幸せに感じる時間が一瞬でもあれば、多少の困難があっても乗り越えるエネルギーが生まれるのではないでしょうか。

この春、私に再び変化の波が訪れました。「OTEKOMACHI」で2年間連載していた、このコラム「楽しく働くための社内政治力」は今回が最終回となります。そして、5月14日から新たな切り口で連載をスタートすることになりました。
コラムを書き始めた当初は、2年間も連載が続くとは想像もしていませんでした。こうしてコツコツと書き続けてこられたのは、読者の方々、OTEKOMACHIの編集スタッフの方々から温かい励ましがあったお陰と感謝しています。
2年間にわたり、コラムをお読みいただき、本当にありがとうございました。
今、私は新たにスタートするコラムのことでドキドキ・ワクワクしています。
一方で、「私にできるかしら?」と、新しいことを始める前のいつもの不安も抱えています。
この春、異動、転職、職場復帰などの再スタートを切り、不安な人もいると思います。私はそんな方々にエールを送りたい!
誰でも、新しいことを始めるとき、未知への不安があります。でも大丈夫! 世の中は、やってみないとわからないことが多いのです。見切り発車でもOK! 走りながら学び、職場の仲間たち(上司・先輩・同僚・部下・後輩)に助言を求め、聞く耳を持ち、彼らに感謝しながら、必要なスキルを身につけていけばいいのですから。
まずは、一歩、踏み出しましょう。
新たな出会いから学べる「おいしいところ」を味わい尽くそう!
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