男性に嫉妬されても全然平気! この春、強い女に生まれ変わる

楽しく働くための社内政治力

 「最近、急に上司の態度が冷たくなった。その理由がわからない」

 仕事でミスしたわけじゃないのに、なぜか上司に嫌われていると感じる……と暗い顔で私に打ち明けたのは、隣の部署の30代のA子。

 A子は育休を取り、「制約社員」として復帰しました。制約社員とは、育児や介護で時短勤務をするなど、労働条件に何らかの制約を持つ社員のこと。制約社員になっても、A子は以前と変わらず元気に仕事をしているように見えたので、私には意外な告白でした。

 A子の上司は40代の男性。部下の面倒見が良いと評判で、彼女にとっても信頼できる上司として、今までうまくいっていました。それなのに突然、上司の態度がよそよそしくなり、困惑しているというのです。

 数週間後、A子が「理由がわかった!」と笑顔で報告してきました。

 職場の飲み会でほろ酔い気分の上司がA子に、「僕は君に嫉妬している。自分の家庭を着々と築いて、仕事も続けている。そんな君がうらやましい」と語ったとか。上司は離婚経験者の独身。家族が待つ家に急いで帰るA子の後ろ姿が妬ましくなったそうです。

写真はイメージです

 その後も上司の態度は、依然として冷たいままらしいのですが、A子は理由がはっきりしたことでモヤモヤから脱出し、エネルギッシュな自分を取り戻していました。

 A子は、たまたま飲み会に参加したから、上司の本音が聞けました。でも、仕事の場面で本音を吐く人は、そうはいないのが現実です。上司に限らず、つっけんどんな相手の言動に、理由がわからないまま「なぜかあの人に嫌われている」と気に病むのは、誰にでもあることではないでしょうか。

 でも大丈夫! 「相性」が悪い人は、どこにでもいるものです。世の中の誰にも嫌われないでいることなどあり得ません。

 あなたにも気に障る人が身近にいると思います。同じことが相手にも言えるのです。お互い様だと思えば、少し気が楽になりませんか?

「嫌われてもいい!」と開き直る

 「女の子はみんな、誰からも愛されなければならない」という小さい頃からの刷り込みが、働く女性を苦しめています。

 誰からも好かれたい一心で、周囲を喜ばせるキャラを演じすぎて疲れるのです。人への思いやりの気持ちは大事ですが、必要以上に気を遣えば、誰だって疲弊します。嫌われることを恐れ、相手の言いなりになってばかりだと、弱いキャラだとなめられて、結果的につらい思いをすることに。それなら嫌なことは跳ね返し、生意気な女だと敬遠されるほうがまだマシです。世の中のすべての人に好かれるのは、しょせん無理な話。ここぞというときは毅然きぜんとした態度で「嫌われてもいい!」と開き直りましょう。

「男の嫉妬」は厄介だけど、受け入れる

 A子は、上司の冷ややかな態度が「嫉妬」から来ていると理解し、それを受け入れたことでスッキリしたと言います。自分の力が及ばない、人の感情にいちいち振り回されないA子のたくましさを、私も見習いたいと思いました。

 先日、最終回を迎えたドラマ「家売るオンナの逆襲」(日本テレビ系)では、主人公の営業ウーマン・三軒家万智が、夫である屋代課長の上司になる場面がありました。男性のパートナー(夫)より女性(妻)の方が立場も収入も上になったとき、働く女性の障害になっている「女のくせに」の感覚を消してしまいたい! 腐ったり嫉妬したりせずに、上司になった妻を支える屋代課長のようなパートナーにするべく男性を育てていくのもまた、女性の役割なのかもしれません。

 もうすぐ新年度が始まります。新しい出会いと、一歩前進した自分を楽しみにしたい――そんな、春ですね♪

 春一番でもやもやを吹き飛ばせ! 春は「Renewal(生まれ変わる)」の季節です

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関下昌代
関下昌代(せきした・まさよ)
著作家・キャリアカウンセラー

 亜細亜大学非常勤講師。熊本市生まれ。高校卒業後、住友信託銀行に就職。以後、派遣、臨時職員でテレビ熊本、熊本県庁などで勤務した。1989年シティバンク銀行に転職。いくつかの業務部を経て、2001年人事本部人材開発課に異動。社員研修プログラムの企画、社内講師役を務める。2009年3月、立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士号取得。同11月末シティバンク銀行を退職。2011年4月より大学でビジネスマナーやコミュニケーションの科目を担当。著書に「伸びる女の社内政治力」(さくら舎)、「伸びる女(ひと)と伸び悩む女の習慣」(明日香出版社)「伸びている女性がやっている感情整理の新ルール」(KADOKAWA)、「シティバンク人事部で私が学んだ一生使える「気づかいの基本」が身につく本」(大和出版)「仕事も人間関係もうまくいく!マナードリル」(総合法令出版)「反学歴の成功法則」(経済界)などがある。

伸び悩む女の独りごと~異文化の交差点