収入に急激な変化がないならば、お金を守ることに直結する行動は「支出を減らすこと」です。その場合、目につくものを我慢したくなりがちですが、自分にとって大切でないものを見つけて削減できると理想的です。
少しでも後悔した支出に蛍光ペンを
自分が使っているお金のうち、「大切でないもの」を発見することは難しく感じられるかもしれません。手軽でオススメなのは、「ひとまず1週間、レシートを捨てずにとっておく」という方法です。
1週間分のレシートを、週末など時間ができた時にじっくり見返してみましょう。見返すタイミングは多少、日が空いても構いません。1枚1枚レシートを見ながら購入時を思い出し、「これは買わなくてよかったかな」と感じたものだけ蛍光ペンで色をつけます。
たとえば、毎朝、習慣のようにコーヒーを購入しているけれど、飲み残していませんか。帰宅時にコンビニに立ち寄って、スイーツを余分に買っていませんか。レシートをチェックし、似たような出費が蛍光ペンでマークされていたら、「つい買ってしまっているクセ」を発見するチャンスになります。
ちりも積もれば、年間10万円にも
アメリカの資産アドバイザーのデビッド・バック氏は、こうした「習慣だから買ってしまっているけれど、実は自分にとって大切でない支出」を、習慣で買っているカフェラテになぞらえて「ラテ・マネー」と呼んでいます。ATMの時間外手数料や、100円ショップでのついで買い、欲しくて購入したのに実際には使わなかった雑貨など、少額で「まぁ、いいか」と思って買うものが「ラテ・マネー」に該当するでしょう。
1回の金額は300円だとしても、1年間毎日買い続けると10万円を超えてしまいます(300円×365日≒11万円)。少額でも買い続けた場合の累計の支出額はばかになりません。
しかし、習慣化されている少額の買い物の年間累計額を計算してみた後でも、「それでも私にはこのコーヒーは大切」と思えば、それはラテ・マネーではありません。裏を返せば、その累計額にショックを受けたら、「削減したい対象」になります。
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