家計簿なしでもできる、年末におすすめ「資産の棚卸し」

幸せを引き寄せるマネー術

 前回のコラムでは、今年購入して良かったものを頭の中で整理することをおすすめしました(「今年購入したものは……? 年末はお金の使い方を考えるチャンス」)。この他、年末にぜひやった方がいいのは、資産の棚卸しです。もし「家計簿をつけるのが苦手」と思っていても、「自分が持っているものをリストアップする」のであればやりやすいのではないでしょうか。

二つの着眼点――支出管理と資産管理

 家計の現状を把握するというと「家計簿」を思い浮かべる人が多く、支出を管理することが注目されがちです。確かに、自分が多くのお金を何に使いがちで、本当は減らせる支出がないのかと考えるのも、家計を守る上で大切な着眼点です。

 一方で、月あるいは年単位で見ておおむね黒字で貯蓄が増えているなら、支出の内訳は細かく気にしなくてもよいという考え方もあります。

 お金とストレスなく付き合い、貯蓄が順調に進んでいる人の中には、家計簿をつけていない人も多いですが、「家庭にはどのくらい資産があるのか」という概算は、家計簿をつけていてもいなくても、多くの人が把握しています。そうした資産の棚卸しは、年末にこそおすすめです。

銀行口座や保険、企業年金など、既にできているものを数えてみる

 資産の棚卸しというと大げさに聞こえるかもしれません。ですが、たとえば銀行口座を複数所持している人は、どの口座にいくら入っているのか箇条書きにしてみるのも立派な棚卸しです。

 その他にも、個人年金保険に加入している場合は「今解約すると返戻金はいくらで、満期まで続けると年金額はいくらになるか」、または「会社で加入している企業年金や確定拠出年金はどのくらい積み上がっているか」、そして「株式や投資信託の評価額がいくらになっているか」などを整理してみるとよいでしょう。

 一度、年末にこのような棚卸しをしておくと、翌年以降、毎年比較をすることができます。前年より資産が増えていれば、年全体でみると黒字であったということも確認できるため、年単位での支出管理もざっくりとできることになります。

 お金との付き合い方を見直そうとするとき、できていないところを改善することを考えたくなりますが、既にできているプラスの要因を数えて整理することも大切で、ぜひ試していただきたい習慣です。

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