「好きな人たちと好きなことを」ZOZO・田代七子

働く女のランチ図鑑

 常時65万点以上のアイテムを取り扱う日本最大級の通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」。田代七子さん(27)は、このサイトの運営会社「ZOZO(ゾゾ)」(旧スタートトゥディ、本社・千葉市)で働いています。

販促企画「ZOZOオマケ」を担当

 田代さんは、ZOZOTOWNで5000円以上を購入した人にノベルティーをプレゼントする「ZOZOオマケ」という企画を担当し、ノベルティーの提供企業への営業や社内調整に奔走しています。
 ZOZOオマケは、提供されるオマケの内容が毎月変わります。昨年11月に企画を始めてから、これまでに洗顔料や整髪料などのアイテムや、500円でランチが食べられるお店を掲載した冊子、様々な企業とコラボレーションしたクーポンなどを、オマケに付けてきました。

 「『オマケをもらった人はうれしい』『提供企業は新規顧客の獲得につながる』『私たちもお客様に喜んでもらえる』と、3者が『Win-Win』になるサービスです」と田代さん。

最初は「お問い合わせ窓口」に

 ただ、実現するまでにはいろいろと大変なこともあったといいます。最初は営業ルートもなかったので、企業の「お問い合わせ窓口」に営業電話をかけ続けました。

 ZOZOTOWNで商品を購入した人にオマケを送る際に、商品に同梱どうこんしてもらう手続きなど、社内調整をすることが多く、はじめは苦戦したそう。それでも、開始から1年がたち、「お客様に喜んでもらえ、提供企業も増えてきました」と、田代さんは笑顔を見せます。

洋服が大好き

 田代さんは、洋服好きな母親の影響で洋服に興味を持つようになり、幼い頃から自分で着る服を選んでいたといいます。高校生になると、ファッション雑誌「CanCam」を読んで流行を学び、コーディネートを工夫する毎日。地元の長崎にはお店が少なく、数か月に1回、母親と福岡に行って洋服を買うのが何よりの楽しみでした。

 大学生になって一人暮らしを始めてからは、アパレルショップのスタッフのアルバイトをしながら、カジュアルやモードなど様々なジャンルに挑戦。稼いだお金のほとんどが洋服代に消えました。やがて就職活動が始まると、「店員だと、お店に来た人にしか洋服の良さが伝えられない。お店以外のところから、多くの人に洋服の良さを伝えられる会社に入りたい」と考え、ZOZOへの就職を決めたそうです。

ランチは職場のみんなで

 仕事に精を出す田代さんの元気の源になっているのが、会社の近くにあるお店でのランチです。


MAKUHARI BREWERY (幕張ブルワリー)
千葉県千葉市美浜区若葉3-1-21
043-307-1962

 お気に入りのタルティーヌランチ(1080円)は、バゲットの上にグリルしたベーコンと半熟卵、マッシュルームとカキのオイル漬けが載っています。これにサラダとスープが付いています。「お店の雰囲気がおしゃれだし、料理もボリュームがあっておいしいんです」と田代さん。

 ランチタイムは、いつも職場の上司や同僚6~10人ほどで外に出るそう。「一緒に仕事をしているメンバーで食べることが多いですね。ランチの時は仕事の話はせずに、『夫婦げんかしちゃった』とか他愛のない話をしています」

気さくな社長

 田代さんの職場は風通しが良く、上司と部下があだ名で呼び合うほど雰囲気が良いのだそう。ZOZOと言えば、「123億円でバスキアの絵画を購入」「月周回計画を企画」など、たびたびメディアをにぎわす前澤友作社長のイメージも強いですが、社内ではどんな様子なのか気になります。

 「フラッと私たちのデスクに来て、『みんな元気?』と声をかけてくれる、すごく気さくな方ですよ」と田代さんが教えてくれました。会議室や休憩室には、前澤社長がセレクトした絵画がかけられていて、おしゃれな雰囲気を醸し出していました。

海が見渡せる休憩室。ここで仕事をすることも

部活も充実

 仕事やランチタイムだけでなく、プライベートの時間も社内の人と過ごすことが多いという田代さん。その理由の一つに、社内の「部活動支援制度」があります。3人集まれば部を作ることができ、部活動にかかる費用の一部を会社が出してくれます。田代さんは、ネイルスクールに通うほどのネイル好き。社内にも好きな人が多いことを知り、「ネイル部」を設立しました。活動は緩やかで、月1回ほどのペースで、終業後や休日に十数人の部員が自宅やレンタルスペースに集まり、部員同士でネイルをし合っています。

 「ネイルはもちろんですが、そこでみんなでおしゃべりをするのがとても楽しいです」。ネイル部のほかに、陶芸部、畑部、水泳部にも参加しており、「好きな人たちと、好きなことをして過ごしています」と田代さんは話します。

すっぴんで出歩けない

 田代さんがプライベートに多くの時間を割けるのには、自宅と職場が近く、通勤時間が短いという事情が見逃せません。同社には、オフィスのある千葉市幕張近辺に住む社員に毎月、地域活性化の目的で5万円を支給する「幕張手当」の制度があるので、社員の約8割が幕張近辺に住んでいます。そのため、社内の知り合いに出会う機会も多く、田代さんは「休日にすっぴんで出歩けないのが悩みの種」と苦笑い。

ファッション業界を盛り上げたい

 「仕事も、一緒に働く人も大好き」という田代さん。「今担当している『ZOZOオマケ』の仕事は、洋服とは直接関わりませんが、買い物をしたお客様が喜んでくれて売り上げも伸びれば、ファッション業界が盛り上がる。その流れを作れたらうれしいですね」

(取材・文/山口千尋、写真/金井尭子)

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 生き生きと働く女性をクローズアップする「働く女のランチ図鑑」。職場での仕事ぶりや気になるランチの様子をお届けします。

金井 尭子(かない・たかこ)
フォトグラファー

 ニューヨーク市立大学ハンターカレッジ舞台芸術学部卒業。 帰国後は都内の撮影スタジオに勤務し、2011年独立。得意分野は人物ポートレイト。 バンコク発のファッションブランドに夢中で年2回は必ず訪泰。 現在はフリーランスフォトグラファーとして東京をベースに活動している。ホームページ