出張帰り、同僚から土産を強制され涙…経費で落とせない?

弁護士ドットコムニュース

 出張の際にお土産を買ってこなかったら同僚から怒られた――。こんな悲痛な声が、インターネットのQ&Aサイトに寄せられています。

 投稿者の勤務先では、「出張費用は交通費は掛かった分、宿泊費はどこでも8000円(どうしてもオーバーしてしまう場合は会社負担)、日当が3000円」が支給されるそうで、相談者は「月に少なくとも2回(2~3泊を1回とし、隔週のような感じ)ほど出張」していたそうです。

 そのため、「初めて行く県や都市だった場合、最初の出張ではお土産を購入しますが、それこそ月2回ペースということもありますし、また3か月ぐらいは同じ場所への出張が主になるため、それ以降は購入しない」とのことです。

 しかし、お土産を買って来なかったところ、同僚の年上女性から、「お土産は?」「普通出張に行くならお土産買ってくるでしょ。それが常識」「日当で3000円ももらってるじゃない。社内の人はそんなにもらってないんだから!」と怒られたそうです。

 投稿者は「確かに出張でお金が少し浮くこともあります。が、お客様にお誘いを受けて飲みに行ったり、また協力会社の方と食事に行くことも多いため、その場合はマイナスになってしまいます」と嘆いています。

 ここまで批判されるのであれば、土産代を経費で落とすことはできないのでしょうか。日当に土産代が含まれるという理屈は通用するのでしょうか。井上大輔税理士に聞きました。

「会社のルール」なら経費で落とすことも可能

「結論から言えば、会社としてのルールで認められていれば、経費で落とすことも可能です。

 経費で落とすには、従業員全員に向けて、もしくは営業所や部署単位で全員に向けて買ってくるなど、いくつか条件がありますが、それを満たせば、会社の経費にすることができます」

 では、条件を満たさない場合はダメなのでしょうか。

 「可愛がっている特定の後輩にのみお土産を買うようなケースでは、経費にできません。ただ、会社としてのルールで認められるかどうかは、役員や上司の判断によるところだと思います」

日当をどう使うかは本人次第

 日当を使えばいい、という考え方についてはどうなのでしょうか。

 「そもそも日当は、移動時間が勤務時間に入らないことで実質的な拘束時間が長くなってしまったり、出張に行くことで外食することになって食費が増えたりすることなどへ、一定の金銭手当を付与することで、出張に行く人と行かない人の公平性をなるべく確保するために設けるケースが多くなっています。

 今回のような土産代が日当に含まれるのかどうかは、ケース・バイ・ケースですが、土産代以外にも上記のような多くの費用を広く含めた形で支給されていると考えるのが一般的だと思います。そして、日当をどのように使うかは、支給された本人に委ねられていると言えるでしょう。

 そのため、上司からの依頼であれば、経費で落とせるのか聞いてみたり、同僚からの依頼であれば、外食費がかさんだり、移動時間が多くなっていることを説明してみたりしてはいかがでしょうか。

 とはいえ、社内の人とのコミュニケーションを大切にするのも重要です。関係に角が立たないように、宿泊費が安く済んだ時などは是非お土産を買ってみてはいかがでしょうか。私も出張の際には、なるべくお土産を買うようにしています」

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