会話を楽しみながら、優雅に食べる…美しいテーブルマナーの基本

脱かわいい 大人の作法

 テーブルマナーとは、一緒に食事をする人たちが、楽しい時間を共有するためにあるもの。おいしい料理を食べて、会話が弾めば、それで十分です。でも、そのためには、人に不快感を与えず、ハプニングが起きたときは適切に対処しなければなりません。

着席したら、ドキドキしないで、ワクワクしましょう

 仕事関係や目上の方と同席するような、少し背伸びが必要な食事会に出席するとき、あなたは適切な準備をして臨まれると思います。それでも、緊張してしまいますよね。「最初が肝心」と言われますが、会食をスムーズに始められるように、テーブルに着いた際に気をつけるべきマナーをおさらいしましょう。これらの点を押さえることで、会話が盛り上がり、食事も楽しくいただけます。

◆知らない人ばかりで会話が弾まなかったら

 知らない人ばかりと同席してしまったら、何を話していいのかわからず、困惑する人もいるでしょう。こんなとき、黙り込んではいけません。沈黙が続くと気まずい食事会になってしまいます。まず、着席したら、簡単に自己紹介しましょう。目上の方が多かったら、最初に自分から名乗りましょう。緊張するからといって、決して受け身にならないで。あなたが、会話をリードしてもいいのです。趣味でも出身地でも、自分のことなら、何かしら話題があるはず。軽い会話できっかけを作り、一期一会を楽しみましょう。

 前回も注意しましたが、会話が弾まないからといって、スマホをいじらないように。スマホやケータイはマナーモードにしてバッグにしまってください。テーブルに置くのもダメですよ。「あなた方との会話より、スマホが大切」というメッセージを与えてしまいます。

 会話は幅広いお付き合いで磨かれます。世代や立場の違うさまざまな人との交流の中で、自分の言葉を磨いていくことが大切です。反面教師にしたり、お手本にしたり、年長者の会話をかがみとして、会話術を学ぶチャンスでもあります。初対面のドキドキより、出会いのワクワクを楽しみましょう。

◆サービスマンに助けてもらう

 フォークを落としたり、グラスを倒したり、アクシデントはいつ起こるかわかりません。例えば、テーブルに飲み物をこぼしても、自分のナフキンで拭いてはいけません。慌てて自分で対処するより、サービスマンに助けてもらいましょう。サービスマンを呼ぶときは、軽く手を上げるか目で合図します。大声で呼んだりしないように。

 わからないことや困ったことがあったら、恥ずかしがらずにサービスマンに聞いてください。彼らはプロです。丁寧に説明してくれます。サービスに対する不満もその場で伝えましょう。迅速に対応してくれるはずです。対処してもらったら、笑顔でさりげなく感謝の気持ちを伝えましょう。

◆料理が運ばれてきたら……

 楽しい会話で場が和んだところで、いよいよ料理がサーブされます。

 あなたの前に温かい料理が運ばれてきました。あなたは、どうしますか?

1.冷めないうちに食べるのがマナー
2.全員にサーブされてから食べるのがマナー
3.主催者の合図を待って食べるのがマナー

 自分の前に料理が運ばれても、まずは全員に行き渡ったかを確認します。そして、主催者がカトラリーを持って食べ始めたら、それが「食べてもいい」という合図です。食べるスピードは、周りの人と同じペースで。いつもは食べるのが早い人はゆっくりめにしましょう。会話を楽しみながら、ゆったりと食べれば、一人だけお皿が空っぽ……という事態を避けられます。食事は楽しく、そして優雅に。

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清水彰子
清水彰子(しみず・あきこ)
マナー&キャリアコンサルタント

 トランスアジアオフィス TAO 代表取締役。放送業界で番組制作に携わった後、結婚。十数年を海外で過ごし、帰国後に社交マナーやコミュニケーションを中心に、企業研修のコンサルタントとして活躍。ジョン・ロバート・パワーズスクール東京校校長を経て、SEI by Akiko(2018年、DESIGN U LABとしてリニューアル)を立ち上げる。ミス日本、ミスユニバースJAPANの教育・指導および審査員を担当。著書に「いちばん綺麗なあなたを見つける」(リヨン社)、「気品のコツ 品格ある女性のマナーブック」(海竜社)など。

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