猛烈な暑さが続くこの夏、メイクをするのもおっくうな朝。暑さで体力を消耗しながら毎日会社に行くだけで自分を褒めてあげたい。そんな猛暑の夏休み、あなたはどう過ごしますか?
「夏休み」はうれしい響きではありますが、時にモヤモヤの原因にもなります。
銀行員時代、夏休みは誰かと重ならないよう「交代」で取っていました。上司が「好きなところに名前を入れてください」とカレンダーを回覧します。子供のいる人が優先的に日程を押さえます。それが「譲り合いの精神」というのか、職場の暗黙の了解でした。
子供がいない私は、いつも最後に休みの日を決めていました。そのことには不満を感じていませんでした。でも、たまに友達と「旅行しよう!」と盛り上がった時、先に休暇を押さえている先輩・同僚たちに「変更してほしい」とは言えず、「これじゃあ、譲り合いの精神になっていないじゃないか!」とモヤっとしていました。
とはいえ、銀行では8月は一年の中でそんなに忙しくない時期でもあり、冷房の利いたオフィスで、少人数の仲間とのんびりと仕事するのも悪くありません。9月の遅い夏休みの方が、旅行費用も格段に安くなるし、混雑しないから、かえってラッキーだとポジティブに考えるようにしていました。
ところが厄介なことに、夫の会社はお盆の時期、一斉に夏休みを取るのがルール。「夏休みどこに行く?」のひと言がすごくプレッシャーでした。「最も混み合い、旅費が高騰する時期に、なぜ旅行に行かなきゃいけないの?」とイラついたことも。こんな時は、「その時期は○○先輩が休むから、私は会社なの。残念だわ」と返して、いつもはモヤモヤしている職場の「譲り合いの精神」を理由に切り抜けていました。
夏休みくらいは、誰にも干渉されず、自由でわがままに過ごしたいものです。
誰かと比べなくてもいい
ただでさえ、暑さのせいで不機嫌になりがちな季節。夏休みくらい、自分を縛り付けている様々なものから、解放されてはいかがでしょう? 例えば、スマホを持たずに出かけてみてください。ネットも電話もつながらない一日は、誰にも縛られない自由な時間を満喫できますよ。夏休みに、旅先の風景やおいしそうな食べ物の写真を撮って、誰かと“リア充”を競い合わなくていいのです。SNSによる疲弊から解放され、心も体も休めることをおすすめします。

職場で「夏休みはどこに行ったの?」と聞かれたら、「それは内緒です♪」と思わせぶりにウフフと笑ってやり過ごせばいいのです。
やりたいことをやる「幸せ」
私の夏休みは、日焼けと虫刺されの心配がない高原のホテルで、涼しい風に吹かれながら、大好きな本を読みふけます。お気に入りの飲み物とおいしいサンドイッチがあればいい。暑くなったら目の前のプールにザブンと飛び込み、疲れたら、心ゆくまでお昼寝……。というのは、あくまで理想。猛暑で出かけるのがおっくうなら、クーラーの利いた自宅の部屋でゆっくり読書ざんまいでもいいのです。
やりたいことをやる「幸せ」を満喫するのが夏休みです。
旅行に行くだけが夏休みではありません。やってみたかったことにトライするチャンスでもあります。人によっては、ミシンカフェで心ゆくまで縫い物を楽しむ。興味はあるけどハードルが高かった歌舞伎や文楽を観に行く。よさこい祭りで思いきり踊る。平日のデパートをハシゴする。大学のオープンキャンパスで講義を受ける。コミック「ワンピース」全巻を制覇する……などなど。もちろん、スキルアップのために、講習を受けて資格を習得してもいいでしょう。幸せな時間を過ごし、心も体もリフレッシュ! これこそが“リア充”。笑顔で職場に戻れる活力になることでしょう。
夏休みは自分流で。心と体をほぐしましょう!
【あわせて読みたい】
デキる後輩の態度にカチンときたら……
お局様の冷たい仕打ちに、どう対処する?
女性上司を悩ます年上の男性部