経済産業省は現在2割程度の日本のキャッシュレス比率を、2025年には4割、最終的には8割を目指すと目標を掲げています。キャッシュレス決済といえば、クレジットカードや電子マネーなどが一般的でしたが、最近ではそれ以外の選択肢も増えています。今月は、どんな選択肢や特徴があるのか考えていきます。
LINE Pay、楽天ペイ、Origami Payなどが提供するコード決済
最近よく耳にする決済手段といえば、QRなどのコード決済があげられます。中国ではWeChatペイや、アリペイといったSNSやECサイトを運営している会社が提供する決済サービスが浸透しています。
スマートフォンの画面上にアプリを使ってQRなどのコードを表示し店舗で読み取る、あるいは店舗が提示しているバーコードをスマートフォンで読み込んで決済するといった操作で利用します。
端末の制限少ない
日本だと、LINE Pay、楽天ペイ、Origami Payなどのサービスがコード決済を提供しています。それぞれアプリをダウンロードし、銀行口座やクレジットカードなどを紐付けていて、実際の支払いは銀行口座の残高から支払われたり、設定したクレジットカードで支払われたりする仕組みです。
お財布を出さず支払いができる点は便利ですが、Apple Payなどのスマートフォンをタッチするだけで終わる決済と比べると、QRコードを表示させなければいけないので、そのプロセスが少し面倒にも感じます。
一方で、Apple PayはiPhone7以降でなければならないなど、端末の制限がありますが、コード決済では、QRなどのコードを表示できればOKなので最新端末を使っていなくても利用できます。
割引やポイント還元も
また、LINE Payはコード決済ならば通常の還元率に3%の上乗せ(8月以降)、楽天ペイなら楽天カフェの利用が50%オフ、Origami Payは2%オフ(一部店舗を除く)といった、比較的大幅な割引やポイント還元を行っている点も魅力的です。
割引やポイントはコード決済を普及させるための取り組みなので、将来的に変更になる可能性はありますが、普段からよく使っている店舗が対象であれば、特定の用途だけはコード決済してみる、といったルールで使うことで、キャッシュレス生活のトレーニングと割引やポイントのお得の両方を得られるかもしれません。
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